大手企業が注目!
クラウドファンディング活用術 2017.9.30

急成長するクラウドファンディング

インターネットを通じて、一般の人から小口の資金を集める新たな資金調達の手段・クラウドファンディングが注目されています。


大分県で開かれた温泉と遊園地を融合させたイベントの資金。すべてクラウドファンディングで集められました。出資者は8千円を出資すれば限定イベントの入場券が送られるという仕組みでした。

-2℃で味わう新しい日本酒体験。雪がとけるように味わいが変わる「雪どけ酒」冬単衣(ふゆひとえ)

埼玉県幸手市の酒造メーカー石井酒造が開発した商品です。

和歌山県で15年以上自動車・バイク関連用品の企画・製造に取り組んできた、glafitバイクの開発チームの「自転車機能+電動バイク機能のハイブリッドバイク」。

山田孝之×山口友敬の新ブランド【FORIEDGE】の”江戸ガラス”クラウドファンディングの市場規模は4年前の10倍に拡大。様々な所に広がって日本の経済に新たな潮流を作ろうとしています。


当初は資金力のないベンチャー企業などが、アイデアを実現する手段として利用されていましたが大手企業も熱い視線を向けています。

大手企業も注目

東京・渋谷。クラウドファンディングの運営会社が主催する勉強会が開かれました。

事業を成功させたアパレルメーカーが招かれ体験談を語りました。

もう雨を気にしない!水を通さず、汚れを弾くスニーカー Proof Canvas

「リスクも少ないから世の中にないものを考えてみようというと、みんなに活気が出てくるのです」株式会社パル

集まったのは大手企業のビジネスマン。会社の新規事業にクラウドファンディングを生かせないかと考えています。


再評価された技術

埼玉県幸手市の酒造メーカー・石井酒造が提案したのが、マイナス2℃で楽しむ日本酒。

美味しく飲むには5℃が最低温度とされていた日本酒の飲み方を一新しました。

日本酒の保冷バックとセットで売られたこの商品。

マイナス2℃という温度は特殊な保冷技術によって実現しました。

シャープ研究開発事業本部

この保冷剤を作ったのはシャープ。

「これがプラスで28℃まで溶けない氷です」
4年をかけて開発された特殊な液体で思い通りの温度の氷を作ることができます。
これをマイナス2℃に設定することで周囲の物をマイナス2℃に維持できるのです。
元々、停電の多い東南アジアで冷蔵庫の保冷剤として開発されたこの技術。
国内向けにどう転用すればいいのか。チョコレートの容器や市販の花の保冷剤に利用するなどアイデアが出ましたが、ニーズがあるのか自身が持てず商品化には踏み切れませんでした。

「ちょっと試してみたいとか、お客さんに本当に喜んでもらえるのか検証していきたいのにそういう仕組がない


その時出会ったのがクラウドファンディングでした。

MAKUAKE サイバーエージェントによるクラウドファンディングサービス。2013年8月7日、サービス公開。掲載料は無料。プロジェクトが成功した場合、プロジェクト実行者に対して集まった支援総額の80%が支払われ、残り20%は手数料となる。


クラウドファンディング運営会社が提供するのは場の提供だけではありません。

会社では手がけた3000件以上のプロジェクトデータがどういう要因で成功したのかなどのデータが蓄積されています。これを元に、持ち込まれた技術の活用策もアドバイスしています。


目をつけたのが成功事例の多い日本酒。
特殊な保冷技術によって新しい飲み方ができるのではないかと持ちかけた。
こうしてマイナス2℃の日本酒というコンセプトができ、クラウドファンディングのサイトに公開されるました。すると瞬く間に1800万円もの資金が集まり商品化に成功。
出資者からは期待の声が続々と寄せられた。

「誰もが見ていいねとわかってもらうためには、やっぱりユーザーさんの声を聞くしかないんですね。ユーザーさんの声を聞くことができるのがクラウドファンディング」
サイトを見たお茶農園を営む業者から声がかかり次のプロジェクトも進んでいます。

「日本の小さな技術でこれどうしようかなと思っていたことがどんどんどんどん出で来る風土になっていく場になっているのかなと感じています」

市場規模の拡大とともに様々な企業が参入していて、その数およそ170社と言われています。

特に競争が激しいのが投資型クラウドファンディングと呼ばれるもので、事業が成功した時出資の見返りに製品が届くのではなく、リターン・分配金が返ってくるというものです。ベンチャー企業が中心だったクラウドファンディングに銀行が乗り出しました。
広がるクラウドファンディング 銀行の挑戦 2017.09.30 | |モノよりヒト