【正月特番】顔出しNGの訳ありゲストはブタになる

テレビ愛好家のAちゃんです。

企画のネタ探しに七転八倒するのが番組ADの仕事。

駆け出し時代のブラックな記憶がトラウマになって今も抜けないといいます。

年末年始の番組表が届いたので見ていると、気になるタイトルを発見しました。

 

Eテレビ。1月1日(月) 午前0時10分

 

あけまして ねほりんぱほりん

▽大好評の7本をドーンと放送!朝まで煩悩まみれ!!

 

・・・・・・

 

思わず目をこすりました。

「なんジャこれは」

ついでにちょっとチビリました。

裏口に隠しておいたゴミが、正面玄関にぶちまけられているのを発見した気持ちになりました。クラクラッ。

 

掘り下げると面白くなる

正月元旦はちょっと特別な一日。

襟をただしてその年の家内安全を祈りたくなる時間帯にこの番組を当ててきたのです。

「ヤルなあ」と感心したのがETV編成責任者のしごとぶりです。

教育テレビのしかも夜も深い時間帯の番組なので、

頭の固いおじさんやおばさんたちは見てないだろうと思ったのに違いありません。

日本で一番過激な番組波はEテレです。

ETVで放送中の「ねほりんぱほりん」。

一度終了したように思いましたが、この春復活した定時番組です。

主人公は子どもが大好きな二匹のお人形さん。

もぐらの男の子と女の子です。

見た目は可愛いけど、画面を消して音声だけにするとその過激さがわかります。

「目立たないでいてほしい」「これって地下の番組よね」と密かに楽しんでいた人も多かったのではないでしょうか。

それがいきなりの大舞台登場です。

「ひもと暮らす女」、「少年院に入っていた人」、「元サークルクラッシャー」、「ネトゲ廃人」

友達にするとややこしいけど話は聞きたくなる人ばかり。

元旦の特集番組に登場するのはその道のオールスターが勢揃いします。

 

際どいところに意味がある

この番組の聞き所は、常識からハズレた人であっても、その言い分にじっくり耳を傾ける。

話を輪郭に近い部分まで聞き出すことにあります。

だから、人に言えない話や、犯罪ギリギリ、不道徳丸出しの部分まで聴くことができます。

面白いトークはプロのお笑い芸人たちを集めたショーのほうが上手ですが、

テレビ制作者側の計算が見えてしまったりして”あざとさ”を感じることがあります。

ところが、この番組はそもそもウケを取ろうという出演者の意識がない。

まったく目的が違うのである種の真剣勝負ににた緊迫感を感じます。

豚野郎として変身させられる当事者を探して引きずり出してくる大変さを思うと、

トラウマがぶり返します。

ともあれ、人間の多様性がありあり見えてしまうところが「教育的」で、NHKらしい所なのかもしれません。

自分の中にいる理解不能な部分も、鏡に映せば見えてくる。

世の中にはその価値を見抜いて楽しむ人が増えているんですね。

 

地下から地上へ

興味と関心を商魂が見逃すはずはありません。

渋谷ハンズでキャンペーンが始まりました。

2階のキャラクターグッズフロアに登場したのが

キャラクターの人形を扱う特別コーナーです。

ここで売られているのがおすわりする人形。

モグラに加えて、ナンパの豚野郎や地下アイドル、占い師の5人組です。

16日からはじまったばかりの期間限定イベントですが、すでにぱほりんが売り切れていました。

「ねほりんぱほりん」グッズ販売 – 店舗のイチオシ – 東急ハンズ渋谷店

並んだ商品自体は、毒にも薬にもならない人形でありキーホルダーですが、

見る人が見たらあーあの人は「アレね」と

持ち主のセンスが分かってしまうところに、ある種暗号めいた楽しみがあります。

江戸時代の庶民が持ち歩いた小道具みたいなものを連想しますね。

 

まとめ

テレビ制作から離れた今でも数奇な経験をした人の話は面白い。

渋谷ハンズならではの企画もタイムリーでした。

赤い帽子をかぶった占い師と、ナンパ豚は在庫がまだあるようなので欲しい人はお早めに。