20世紀前衛美術のランドマーク作品・デュシャンの「泉」

もっとも強い影響力を持った20世紀のアート作品

マルセル・デュシャン「泉」

「泉」マルセル・デュシャン

いまから100年前のきょう、1917年4月11日、フランス出身の美術家マルセル・デュシャン(当時29歳)がパリの妹宛てにウソの手紙を送った日です。

そこには自分が理事を務める独立美術協会の展覧会へ、彼の女友達が「リチャード・マット」という偽名で男性用便器を彫刻として出品したこと。理事会は展示を拒否したこと。激怒したデュシャンは理事を務める独立美術協会を辞任したことが書かれていました。

ところがリチャード・マットを自称する女友達の正体はマルセル・デュシャン本人でした。

「マルセル・デュシャン」カルヴィン トムキンズ 著(みすず書房)

20世紀の芸術にもっとも大きな影響を与えたデュシャンのはじめての本格的な伝記。創作の秘密、ユーモア、独創性、人間的魅力、そして女性たち。人と作品の巨大な謎にせまる、息もつかせぬ30章。