みんながまねしたボスのモンスター ベルギーの「奇想」紹介する展覧会

ボス

<h3>びっくり画家・ヒエロニムス・ボスの世界にようこそ</h3>

漫画家の水木しげるさんが日本の妖怪の元締めとするならば、西洋のボスといえば、その名の通りヒエロニムス・ボスが親分でしょう。現代のようなメディアがなかった時代の話です。怖いものは絵にして見せることで大勢の人たちのの話題になりました。人間の心の中に怖い絵は直接語りかけ、得体の知れない自分自身を引きずり出す効果があるのです。楳図かずおさんや、伊藤潤二さんなどの作品と見比べると、描かれているイメージは今も昔も変わらないということがわかります。モンスターが跋扈する奇妙な世界を描いた展覧会『ベルギー 奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで』が開催されます。

ボス

ユーモラスだが、ちょっとグロテスクなモンスター。「おそらくモデルとなったのは、中世の教会の魔除けとして彫られたレリーフや古代のコインなどに描かれた怪物たちでしょう」と東京都美術館学芸担当者はいいます。「当時はカトリックからプロテスタントへと信仰が揺らいでいた時代。暴動やペストの流行など、人々は悪魔は見えないけど存在すると信じていた時代でした」ボスはその”見えない恐怖”を初めて具現化した画家だったのです。

聖クリストフォロス
“聖クリストフォロス”

出展作家には、ヒエロニムス・ボス工房、ピーテル・ブリューゲル、ペーテル・パウル・ルーベンス、フェリシアン・ロップス、フェルナン・クノップフ、ジェームズ・アンソール、ルネ・マグリット、ポール・デルヴォー、ヤン・ファーブルらが名を連ねている。会場は「15-17世紀のフランドル美術」「19世紀末から20世紀初頭のベルギー象徴派・表現主義」「20世紀のシュルレアリスムから現代まで」の3章から構成される。中世末期から現代までのベルギーの美術を紹介する同展は、7月15日から東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されます。

ボスやマグリット、ヤン・ファーブルまで ベルギーの「奇想」紹介する展示 | SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス

奇々怪々、ベルギー美術500年の旅

現在のベルギーやその周辺地域では、中世末期から発達してきた写実的描写の伝統の上に、幻想的なテーマの絵画が生み出されていきました。それは空想豊かな想像上の世界でありながら、一方で、ボスやブリューゲルの流れをくむフランドルの画家たちが描いた悪魔や怪物などの異形の姿は写実的であるだけに、「本物」と感じさせる迫真性に満ちていました。本展では、この地域において幻想的な世界を作り出した一連の流れ、およそ500年にわたる「奇想」ともいえる系譜を、16世紀のフランドル絵画から、19世紀の象徴派、そして現代のコンテンポラリー・アートの作品にいたるまで、国内外の優れたコレクションによって紹介します。

ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで | ザ・ミュージアム | Bunkamura