世界はほしいモノにあふれてる「エレガント!運命の靴を探す旅 ミラノ&パリ」

世界はほしいモノにあふれてる「エレガント!運命の靴を探す旅 ミラノ&パリ」

世界はほしいモノにあふれている「エレガント!運命の靴を探す旅 ミラノ&パリ」

国内最大手セレクトショップの靴バイヤーが、ミラノ&パリの来年度の最新コレクションで心躍る“運命の1足”を探す。

ミラノでは海外セレブ愛用のブランドで世界最新のトレンド靴を発見。

パリではトップデザイナーがしのぎを削るファッション最前線で、唯一無二のエレガントな靴が続々登場。

美しい靴に込められたデザイナーたちの情熱に触れる。春馬もため息…魅惑の靴ワールドへ!

【出演】三浦春馬,JUJU,【語り】神尾晋一郎

放送:2018年9月13日

「女の子はぴったりの靴を手に入れたら世界すら征服できるわ」マリリンモンロー。

いつの時代も女性たちが愛してやまない靴。世界をめぐりそこにしかない運命の一足を探す旅。

旅をするのは大手セレクトショップ・ユナイテッド・アローズのバイヤー和泉佳子さん。

株式会社ユナイテッドアローズ 公式サイト|UNITED ARROWS LTD.

店頭での販売員を経て5年前からバイヤーに。全国40店舗のレディースの靴の仕入れを任されている。

行き先はミラノそしてパリ。

世界中からブランドが集結する2019年の春夏コレクションでどこよりも早い最新のデザインを狙う。

そして旅の途中で出会ったのは今をときめくデザイナーたちのほとばしる情熱。

「最高ではないから。大好きな靴のことだから妥協したくないの。靴は実は体の一部です感情を司る臓器みたいなもの」

人生を輝かせる運命の一足を探しに出かけよう。

旅の始まりはイタリア・ミラノ。名だたるハイブランドを生んだファッションの本場。

まずはここで買い付けをしながら最新のトレンドを探る。向かったのはイタリア屈指のブランド。

靴職人一家の三代目が手がける由緒あるブランド「ジャンヴィト・ロッシ」。

そのエレガントさはキャサリン妃をはじめ多くのセレブに愛されている。

4代目のニコラさんが案内してくれた。

「こちらが新作になります」2019年の最新コレクション。

「エレガンスが中心。新しい素材を使っていたり、色もいろいろ見せてもらえる」

最初に目をつけたのは色。

「いつも春夏だとライトピンクからマゼンタピンクとか。

今回は黄色とかブルーとか。次のシーズントレンドカラーになりそう」

次に注目したのは透明な素材を大胆に使ったヒール。

「PVC使ってる。ビニール素材のものなんですけど」

PVCをパールが施された素材と組み合わせた一足。高度な職人の技がないと生み出せないデザイン。

「私たちのブランドは家族も職人も靴作りに長年携わってきた者ばかりです。

だからこそどうつくればベストなのか知識の蓄積があります」

イタリア伝統の職人技と最新トレンドが融合するこだわりの靴。その中から本当に欲しいものを厳選していく。

まずは形を絞ってから色を決める。選んだのはマレという爽やかな新色。

PVC と組み合わせセレクトした。

バイヤーはとにかく忙しい。和泉さんは街中を歩き回り、靴だけでなく帽子やバッグも買い付ける。

「時間がないので」

一泊二日のミラノでの怒涛の後に向かったのはフランス・パリ。

世界のトレンドはこの街から始まる。6月下旬のプレコレクションには世界中から新しいデザインが集結する。

「カジュアルとかストリートの要素が高くなってきている。朝から晩まで履ける履きやすい靴がトレンド。ながれはあるんですが、エレガンスなモノを買い付けたい」

何件もショールームをはしご履きやすいエレガントな靴を探したがなかなか見つからない。

4軒目に訪れたのが路地裏の小さなショップ。初めて訪れるブランドだ。

デザイナー本人と直接話すことができた。高級メゾンから独立したデザイナーが立ち上げたブランド。

「はきやすさとデザインの両立を大事にしています」洗練されたフォルムとはきやすさが持ち味だという。

代表的なデザインはハイヒール。探しているのは一日中履き続けられる靴。そこで手に取ったのは。

「こちらはうちならではの形です。大好きな50年台に流行ったストッキングからイメージを膨らませました」

ヒールが低くなるとどうしても美しさやエレガントさが損なわれてしまうのだが。

「綺麗。見た目より足がしゅっときれいに見える」履きやすくてエレガントさもある一足にやっと出遭った。

パリで特別な一足を探す和泉さん。バイヤーとしてどうしても買い付けたい靴があった。

「2010年春のコレクションです」多くのファッショニスタに愛される憧れのシューズブランド。

前衛的で遊び心のあるデザイン。そして何より美しい。

「履きこなせる高さではないのですが、カラーの組み合わせが象徴している」

今のトレンドとは真逆の10センチヒール。履きやすさも大切だけど女にはもう一人の自分になれるかっこいい靴も必要だ。

「やっぱり素敵な靴だとか憧れのブランドだったりとか、そういった素敵な靴を見つけてそれを履くことによって自信が持てるというか自分が輝けるというか。もう少しだけ買い付けておきたいす」

JUJU「良い靴を履いてれば絶対大丈夫だと思うんですよ。ヒールの高さとかじゃなくてただ自分が良いと思える靴っていうの入っていれば絶対人生間違いない気がするなあ」

カリスマデザイナーのピエール・アルディさんからメッセージが届いております。

「靴はメイクのように女性を返信させるのです。望んだ女性になるための洋服よりも強い武器なのです。戦う女性になりたい魅力的な女性になりたい。幼いままでいたいと、のぞみは様々。でもあればどんな女性にでもなれるのです。どう見られるかではなくどう見せるかということが大切なのです」

三浦「ミュージカルキンキーブーツというものをやった時にですねドラッグクイーンをやらせていただいたんですけど。それも13センチヒールを履いて動き回る。そして踊りっていうことをしなければならなかったので、歩き方も膝が曲がらないようにすよねめちゃくちゃ練習したのです。ハイヒールを履いた時に目線の高さが少し上がるだけで何かこう誇らしい気持ちになったりとか。違う次元に連れてってくれるようなそんなアイテムなんだなーって思います」

靴の買い付けの合間も町をくまなく歩く和泉さん。

訪れたのはハンドメイドの天然石ジュエリーを扱う店。

短い時間でこれぞという逸品を見つけ出す目利き力が試される。忙しい買い付けの合間に欠かさないことがある。

それは新人デザイナーの発掘。忙しい合間を縫って出会いの場を作るようにしている。

イネスさんは籠バッグデザイナー。まだまだ無名だがセンスがいいと聞き連絡を取った。「今回は二つしかなかったので次にします」

パリ。いつもファッションで女性を変えてきた街。

ココ・シャネルは戦後パンツスタイルで新しい女性の生き方をデザインした。

そのパリで現代を生きる女性たちの靴を作るデザイナーがいる。

世界的なフランス人シューズデザイナーローランイ・デカドさん。

自身のブランドの他に一流ブランドのデザインも長年手掛けている。彼女の靴にはピンヒールはひとつもない。

それでいて独特の凛々しさを放っている。美しく履きやすいことから女性たちの熱い支持を得ている。

「一日中履いても疲れない。でも女性らしい靴です」

「こちらは最新作です。かかとの形は女性らしく育つスポーティーで履きやすくもあります。そしてこのストラップがスリングバッグと言って今までにない女性らしさが出ます」

「満足に歩けない。仕事のできないようなただ美しいだけの靴ではだめです。女性は仕事や子育てで、時には走らねばなりません。とにかくやることがたくさんあります。そういう女性たちのための靴。忙しくても美しくいられる靴を作っています。とにかく靴は自由なのです女性の美しさにピンヒールが必要なんてことはないのです」


「女性デザイナーならではの考え方というか、今まで男性のデザイナーの靴を見てきて男性から見た女性がこうあってほしいんだ。そうであってほしいという靴に出会って」


ローランスさん自身も靴のコレクター。

「ここにあるのは私が持っている靴のほんの一部です。1日に何回も履き替えるの。5回替える時もある。何か契約を結ぶ時はどんな靴で行くかすごく考えます。靴によって自信が持てたり、気持ちも違ってくるんです。例えばこの靴を履いただけで私は強いと思える。靴は体の一部です感情を司る臓器みたいなもの」

更に特別な部屋に案内してくれた。そこは彼女が一人こもってデザインを考えるアトリエ。

壁一面には街角の人々を撮ったスナップ写真が。

「身体。症状いろいろな皮膚の色からどんな人生なのか妄想して人生を変える。靴を作るとしたらどんな靴がいいかしらと思いを巡らすのよ」

「つま先の開いているデザインにしてみましょう」

それぞれの人生を輝かせる運命の一足がここで生まれる。

「このスケッチからすべてが始まる。私の人生そのものなの」


旅の途中、次の時代をリードするデザイナーと出会った。ニコロさん。若干22歳。

ブランドを立ち上げたのは18歳の若さ。レディーガガも注目する若き天才秀才。

素敵なものには人生を変える力がある。次はどんなものに出会えるのだろうか。

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