イッピン「手になじみ 目に楽しい黒の器~石川 珠洲焼~」

イッピン「手になじみ 目に楽しい黒の器~石川 珠洲焼~」

 

いま能登半島から生まれる「珠洲(すず)焼」が注目を浴びている。

ざらざらとした土味と渋い黒色が特徴。実は、戦国時代に滅亡したが、近年、全国から集まった陶芸家や考古学者らの力により復活を遂げた。

元グラフィックデザイナーが手がけるスタイリッシュなカップは、柔らかい和紙のような表面の質感が評判。

その不思議な質感と珠洲焼独特の深みのある“黒”がどのようにして生み出されるのか、女優三倉茉奈が徹底リサーチする。

【リポーター】三倉茉奈,【語り】平野義和

イッピン「手になじみ 目に楽しい黒の器~石川 珠洲焼~」

放送:2018年10月12日

プロローグ

釉薬を使わない器は素朴な土味の中にどこか温もりを感じさせます。今日のイッピン・石川県の珠洲焼。味わい深い質感が人々をとりこにしています。

渋い色合いが食材の味わいを引き立てます。

雪国で生まれ、人々を魅了する珠洲焼の魅力に迫ります。

能登半島の先端。15000人が暮らす石川県珠洲市。独特の土味はどうやって生まれるのか。まずは人気の女性職人を訪ねることに。元グラフィックデザイナーの陶芸家・山田睦美さん。人気の秘密はシンプルながら洗練されたデザイン。

山田さんの新作。柔らかい和紙のような、または硬いコンクリートのような質感です。「ハスキーボイスっていうか、カサカサした声みたいな感じにしたくて」

カップの形を作ります。心を砕くのは器の側面を直線的に立ち上げることシャープなフォルムが表面のざらつきを際立たせるんだとか。カップの厚みは2ミリ。でも扱いやすい軽い器を目指します。ここからがカップ作りの真骨頂。欠かせないのがこの筆です。材料となるのは割れてしまった器の破片。表面の凹凸を強調する山田さん独自の技です。最後に白い泥を塗りデザインにメリハリをつけます。窯で焼き上げると完成。器が色づき得も言われぬ表情が浮かび上がりました。

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自然光で再度撮影 良い具合です #山田睦美 #珠洲焼 #コーヒー

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