イッピン「進化する 暮らしの器~岩手 南部鉄器~」

イッピン「進化する 暮らしの器~岩手 南部鉄器~」

表面に施した白と金のグラデーションが「モダンな印象」と、人気の鉄の急須がある。これは岩手の南部鉄器。奥州市と盛岡市、2つの産地で作られている南部鉄器の持ち味はバラエティー豊かなこと。伝統の文様をあしらった鉄瓶は今も変わらぬロングセラー!そして、主婦だけでなくプロも愛用するイッピンが、おいしいパンが簡単に焼き上がる不思議な形をした鉄の鍋!暮らしに寄り添う南部鉄器の魅力を中山エミリがリサーチする。

【リポーター】中山エミリ,【語り】平野義和

放送:2019年5月28日

イッピン「進化する 暮らしの器~岩手 南部鉄器~」

落ち着いた佇まいのカフェ
この空間に彩りを添えるのが凄く綺麗ですね
十交換もあるけどエレガントで雪をまとっているみたいな
白と金の柔らかなグラデーションが印象的なキウス
じゃあこれ岩手で作られる南部鉄器です
南部鉄器といえば重厚な風格
伝統文様の鉄瓶は今もなお愛され続けています
他にもバラエティに富んだ製品が
なんとこちらは鉄のパン焼き
ナベプロも愛用する逸品です
この鍋で焼いたパンはしっとりふわふわ
今回は暮らしに寄り添いながら
進化を遂げる南部鉄器の魅力に迫ります

岩手県大洲市水沢南部鉄器を作る工場が四十以上あります
一品りさちゃんは中山エミリさん
まずはお洒落な急須をつくる工房へお邪魔いたします
こんにちは十年前に工房を立ち上げた岩清水さんです
ゆっくりご覧ください
凄く色んな形も様々なんですね
手触りがやっぱり独特ですよねい肌ですよね
何とも言えない
国内外数々の賞を受賞してきた岩清水さんい肌の質感に
こだわったモダンな鉄器を作っています
中でもひときわ目を引くのはこちらのシリーズ
南部鉄器と言えば黒ですか
それを斬新に変えた色合いが人気なんですらしい色
特に代とかっていうのは優しさがとかありますよね
純白であり何かそういう部分がうまく組み合わさると
今まで感じたことないような南部鉄器
黒だけだとそれほど感じないこの素材が持つ凹凸感これが
白を使うことでより見えてきますよね
特にこだわっているのは
この起伏ある表面の風合い一体どのように作っているんでしょうか
では早速作業を拝見
まさお担当するのは職人歴五十年以上の千田まさおさん
まずは畑づくりから
南部鉄器は砂で型を作りそこに鉄を流し込みます
急須の須永田を作るのに欠かせないのがこのアルミの方
アルミの方には絶妙な凹凸が
ここに適度な硬さに調整した船を押し当てていくんです
綱を固まりやすくするため
でんぷんなどを入れ混ぜ合わせていきます
船の高さはその日の気温や湿度によっても左右されるため
水を少しずつ足しては調整を繰り返すんです
どうでしょうか大丈夫みたいですね触ってみてもいいですか
だいたいこう握ってみまして
このの一番あれが模様月というようでしたら大丈夫です
あこの模様が付くぐらいが握ると指の跡がしっかり付き潰すと
さくっと破れるこの微妙な感じが大切なんです
高さの調整を終えたらアルミの方の中へ
一回で圧力をかけしっかりと
砂を押し込みます
という形になります
気持ちいいですねなんかしとこれを急須の上と下部分二つ作ります
そこに砂でできた打ち方をセット
そして上下を組み合わせると繋がったの出来上がり鉄を流せば
急須のフォルムになるという仕組みなんです
溶けた鉄の温度は千四百度慎重に砂が他に
流し込んでいきます

わずか五分
崩すと技術の形が現れました
微細な凹凸もしっかり表現されています
この後塗装
鉄の下地に黄色を塗り上
から白を重ねています

最後の仕上げは岩清水さんの担当
何か温かいお湯と熱めのお湯で
これからあの金をうまく出すような形で由来します
お湯につけながら白い塗料を拭き取ることで
黄色を浮き出させていくんです
手のひらを使いながら
丁寧に結構一個完成するまでに意外と時間が掛かる
力を入れて洗って金を無理に無理無理やり出すんじゃなくて
自然の中でなので
グラデションにするっていうことをかなり気を付けてます
磨き過ぎると色が取れ過ぎてしまうため
全体のバランスを見ながら洗っていきます
どうして
二十分茶漉しを入れてあげて

きれいですね

別の肌にきらめく白と金のグラデション華やかで
上品な技術の完成です
生活スタイルにうまく合うサイズ感であったり
急須であれば
テーブルの上での程よいバランスの取れた色合いであったり
そういうことをなんかこう新しく生み出せればなと
そこはまた一つの楽しみでもあるかもしれないですね

乱舞鉄器には主
に二つの産地があります
その一つが先程の急須の攻防がある
補修し水沢この地域では
主に鍋や釜などの生活用品を手がけてきました
法廷に機械化も取り入れることで大量生産を可能にし
手頃な価格で供給しています
これに対しもう一つの産地
森岡氏が得意とするのが
どんな
ものがありますけど
やっぱり鉄瓶は迫力がありますね
重工感のある鉄瓶の数々
南部的っていう鉄瓶だと
なんかちっちゃい粒々がいっぱい付いたものの
イメジ結構ありませんか
南部鉄器の伝統柄あられもいいよこのつぶつぶをですね
これあの因果他に一個ずつこ推していきますからそうですね
非常に時間もかかりますし
整然と並んだアラレ文様は全て職人の手仕事なんです
まずは
砂がたづくり連歌の内側に水に溶かした粘土を塗ります
その上から砂を何層にも重ねていくんです
砂がたを乾かしたら紋様を作る作業へ
職人歴三十六年の水沢茂木さん
まちょうど現れ模様っていうのをしてる最中ですけども
こうしたところが引っ込みますので
で引っ込んだところに鉄の溶けたのが流れ込みますので
そうするとポツポツの模様が浮き出て見えてくるわけですね
使っているのは
アラレぼうという先の丸い専用の道具方に引いてある線を頼りに
先端で形の美しい縁を押していきます

ここで中山さんも挑戦鉄ビンのふたにアラレ文様を押していきます
大きい外の粒の間のところにこれを置いてはい押して頂ければ
次も間のところにはい緊張しますそうですね緊張はします
間のところに来るもうすごいビビリ音小ささですね
ここの間に
この間に
これが中山さん
が押したもんよ
小さ過ぎてしまうもの線からはみ出してしまったもの
きれいに揃えるのは至難の技なんです
水沢さんの手元をよく見てみると
実は棒を回しながら何度か押すことで少し
ずつ縁を広げています

その力加減は長年培った感覚集中力を研ぎ澄ませ
打つこと一日半およそ三千五百個のアラレ文様を作り上げ
砂がたが完成しました
その後鉄を流し込むなどいくつもの工程を重ね
ようやく鉄瓶が完成します
弁当っていうものはあのま受け継いであの来たものを
また若い人たちに繋いでいくっていう役割がありますので
駅伝じゃないですけども
どうしても次につなげていかなければは
次があの育っていかないもんですから
そういう風なまあ楽しみですね

南部鉄器を使っている意外なお店がありました
地元のパン屋さんです
利用しているのはこの不思議な形の鍋
そして十分で焼くことおよそ四十分
朝目覚める
焼き上がりました

はい
さて味は
周りはしっかりしてますけど
中がすごい何でしょう
こうくりみという外でパンの食感もちゃんと楽しめるんですけど
中はすごく柔らかくて南部鉄器だからだとは思うんですけど
この鍋肌っていうですか分厚いので
なんかしっとり焼ける卵焼き鍋を作る会社を訪ねました
すごくたくさんの種類があるんですよね
別の調理器具を専門とするこの会社製品の種類は
実に五百以上に上りますねすごいですよこれ
こちらは取っ手が取り外せるプレとそのままグリルに入れる
この通りテーブルに鉄でできているから冷めにくいです
その場で切り分けることもありましたよ
これがそして最大の
ヒット商品がこのパン焼き鍋

五代目社長の及川久仁子さんです
実はあの大元は
そのジュラルミン製のパン焼きを私のおばあちゃんがですね
持ってたんですね
それって南部的でもう一回復縁して
そういうときのお母さんの愛情っていうものを
こう的にこう込められたらいいなぁっていうことで
実は復元したものなんです
しかし開発するのは容易ではありませんでした
卵焼き鍋の仕組みです
鍋に接するパンの側面を焼きながら
中央の煙突を通った熱でパンの上部も焼くことができるため
今度でも短時間でパンを作れます
開発のネックとなったのは
この煙突部分薄く複雑な形状を鉄で作るのが難しかったです
一体どのように解決したのか
工場担当の及川秀さんに製造ラインを案内してもらいました
形を作る機械はいそうです
えーとこちらの方でもルドと言いまして
雛形を作るためのこれだけの大きな機会で作ってるんですねで
あの形を作ったそうです
解決の鍵はとにかくす永田を頑丈にすること
まずは大量の砂を投じます
こちらの品がいい長椅子砂ですね
これ一つの箱に入ってますけれども
一つの製品作るのにこれからの砂を使います
砂がた一つになんと百キロもの端
そしてこれを巨大な機械で圧縮
こうして固めることで
複雑な煙突の形も型くずれすることがないのです

人が乗っても壊れないくらい硬くなってます
へえブロックみたいですねこう差が壊さないでしょうか
いきますせの味をっぽい
びくともしないですね
繋がったに鉄を流し込みます

頑丈に固めたす永田は崩すのも簡単ではありません
向こうがすごく見えます
あっ洗濯機みたいに中で買ってるんですね
そうですこの長い出場の機会で回転させながら崩していくんです
鍋の形が安定するよう冷却しながら四十分かけて通します

さらに振動する半間を使って中に残った砂を取り除きます
先程言い方で作られた砂が取れましてこのような形でそうですね
がえー出来上がったというやっとこうこの側面
柔らかい感じとか見えてきましたね
ごまかな砂を落とした後手作業で磨き上げます

この後着色したら完成です
一応お付き合いできるものという風に捉えていただいて
本当になんか愛していただければなと思ってます
お母さんたち小さないるお子さんいるお母さんたちにえ
自分の愛情のこもったお菓子を
手作りのお菓子を是非食べさせてあげてほしいなと思ってます
難しい
別に込められた職人たちの技と思い南部鉄器はこれからも進化を続けます

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