「ふだん使いを美しく なつかしモダン~岡山の焼き物~」イッピン

「ふだん使いを美しく なつかしモダン~岡山の焼き物~」イッピン

岡山県では倉敷を中心に、普段使いの焼き物が作られ、その素朴さとモダンな雰囲気が人気を集めている。陶器の表面に入るひび、「貫入」にこだわり、細かくくっきりとした「貫入」を出すことに成功した岡山の職人。民芸の巨匠バーナード・リーチの指導を受け、才能を開花させた倉敷の職人たちがいた。いま、その後継者が現代の暮らしにあわせて作る「なつかしモダン」な器の数々。独自の技法を、モデルの生方ななえさんが探る。

【リポーター】生方ななえ,【語り】平野義和

放送:2019年9月22日

ラグジュアリー・デ・エイジ キメハリ美肌キット

イッピン これまでのエピソード | 風流

イッピン「ふだん使いを美しく なつかしモダン~岡山の焼き物~」

ゆったりとくつろげる
そうですね色鮮やかで奇麗ですね
またこの器が色を引き立ててくれてますよね
よく見ると細かいヒビが入ってるんですね
実はこの秘密わざと入れたものなんです
無地の器に趣を添えるためです
形もユニークですね器の縁が緩やかにうねっています
このうつは岡山県で作られています
岡山といえば備前焼が有名ですが
毎日の食卓に使う普段使いの焼き物も多彩なんです
素朴な味わいとモダンな感覚が同居して人気を集めています
例えばこの豆ざん手のひらサイズでいろんな模様があります
地図二ミリトマト梅干しチョコレトなど何を乗せてもおしゃれです
こちらはお皿の縁にくっきりとした模様が
でも真ん中は無地
これが料理を載せると食べ物の彩りを引き立ててくれます
どこか懐かしくまた
モダンな岡山の焼き物その魅力に迫ります


岡山市の山間の集落ここで
あの日々の入った焼き物が作られています
一品りさちゃ生方七井さんが尋ねます
こんにちはこんにちはこんにちは職人の林卓司さんですね
あの先ほど器を実際に見させていただいたんですけど
日々がとてもおしゃれだなっていう風に思ったんですけど
この日にちは加入と呼んでいて細かく見えるようにあのしています
雰囲気が柔らかな感じが出るかなと思って
はい実は加入のある器は古くから作られてきました
でも林さんの乖離はとても細かくしかもくっきりと見えます
この緩やかなうねりも林さん独特のものです
その器作り見ていきましょう
まず土を型にはめます
形は全て林さんの手作り板状にスライスした土を用意して
型にかぶせ
手で叩いていきます

っていうのは
ここで今叩いてるっていうのは後はもう使わないようにな
力加減でただまんべんなく同じ力で
土を肩にしっかりとはめていきます
じゃああの三十分乾かしたこちらで外していきますね
三十分だと土は十分乾燥していません
まだ柔らかいです
この柔らかい状態を利用して形を整えていきます
ちょっと下がってるなと思ったらあげておいてま
結構これからあげてても下がってきてしまうのではい

こうしてるうちに僕の手の力加減によって生まれてくる
そのうねりと言うんでしょうかね
このままの状態で置いておくと
両端の土が下がってきてゆるやかなうねりが生まれるのです
ここからあのー加入を入れる固定秘密は釉薬にあります
素焼きした皿を釉薬に浸します

この後窯で焼き上げ冷ます時に加入ができます
加入のできる仕組みです
焼き物は釉薬をかけ
釜で焼き上げると水分が飛んで固まりながら収縮します
この時一般的な釉薬はその下の土より収縮率が低いため
日にちはほとんど入りません
しかし土よりも収縮率が高い釉薬を使うと
冷ます過程で土より自分でしまうため表面にひびが入ります
これが加入です
加入を起こす釉薬の基本成分は
この四つ林さんの狙いはできるだけ細かい貫入
そのため成分の配合を何度も買え試行錯誤を繰り返しました
形跡が多いと乖離はほとんどできません
切開を多めにすると乖離が大まかにしかつきません
こちらが林さんの釉薬でできた貫入対応が変わると
これだけの違いが出るのです
いよいよ鎌田氏です
あれ音がします
実はこれ乖離が生まれる音なんです
鐘の音みたいなちょっと金属音のパッカンカーンって音がします
心地良い
ことだと思いますうん

見事な乖離が入っ
ていきます
でもこれで終わりではありません
まだあのーこの加入の部分に色が入ってないんですが
日々をくっきりと見せるために色を入れていくんですが
これで言えるんです
これはドングリの傘でどんぐりの傘これをどう使うのか
このように治っちゃう
水の中に次々とどんぐりの傘を入れ始めました
ああすごい料理番組みたいな
二週間程浸けておくと
こんな色にこれを栃渋と言いますかいりが入った器を
栃渋につけます
給水性があるのでどうしても吸ってしまうんです
それを利用して模様に付けてみようかな
どうしてこのドングリの傘を使おうと思ったんですか
これは修行してたところでは織部焼というのをやっていまして
そこではこのドングリの傘で土地支部というのを作って
織部焼の色を引き出すために
はいそういう風に昔の方が考えてやってたみたいなんですけど
僕は
模様を入れるためにやってみてあーいいなと思って始めたんです
一日付けた後素早く水洗いタオルで水気をしっかり拭き取ります
水気が付いていると
その付いてる部分だけ入りが変わってしまうんですねんで
全体的に素早く急がないといけない
ご覧
の通り水気が残った部分は色がきちんと入って
いません

乾いたら完成です
で仕事でしか
生まれない温かみのある緩やかなうねり

細か
な貫入は
器に繊細な表情を与えてくれます
穏やかで控えめですが食卓を楽しく豊かな気分にしてくれます
理由に使っていただきたいっていうのと
あの育てていってもらいたい
これからもはい
やっぱり使い手が自由に楽しんで使っていただきたいな
と思っています
岡山
といえば備前市の備前焼が有名ですよ

茶の湯と縁が深く高価な器として尊ばれてきました
一方同じ岡山県の倉敷では普段使いの器が盛んに作られています
代表的なものがスリップウェアの器なぜ英語なのかってそう
この器の技法はイギリスから伝えられたもの
かつてイギリスで庶民に広く使われていました
のスリップウェアを倉敷に伝えたのが
イギリス人の場など理知的です
陰影運動の代表的な陶芸家の一人で
日常生活に使われる器の飾らない美しさを追求し作品にしました
倉敷の投稿小河原寅吉里地に指導を受けた一人です
スリップウェアの技法を学び
里地からも高く評価される作品を生みました
その技法を受け継ぎ
スリップウェアを作り続けているのがとらきちの娘
小河原恒美さんです
こちらは人気の高いスリップウェアの豆皿
素朴な模様ですがどこか西洋を感じさせるハイカラさがあります
早速作り方を拝見
用意するのは水で溶いた赤と白の泥
そしてスポイトと竹ぐしまず赤の泥たっぷりとお皿にかけます
今度は白い土をスポ井戸の中に吸い込ませますね
泥で模様を付けていくこれがスリップウェアなんです
途中で止めない
一気に流す
思い切り
よくすっと線を引いていくと
やがてその先が下地の泥と影響し合ってふわっと流れます
模様
がどんどん変化していきます

今度は竹串を使って
竹串で
少し動かしてるんです

きれいですね泥と泥とが生み出す不思議な模様
この模様を付ける時に計算できるんですか泥におまかせかな
それともあと博士のくしの先にお任せぐらいですね
泥にお任せして正解
今度は大きめのサラ別の方法で模様を付けていきます
問い先を放射状に女の子にドライブともっとそうですね
真ん中にたまっている

を回しながら下から叩くと
真ん中にたまった泥が動き出し不思議な模様になっていきます
同じ模様は二度とできないその味わいを楽しむのです
釉薬をかけて
焼き上げれば完成
こちら
の豆皿も焼き上がりました
和食でも洋食でも
このお皿はどんな料理が盛られてもしっくりと受け止めてくれます
はいチラリと覗く模様がいいアクセントになっています
やっぱり使っていただかなきゃいけないので
だから丈夫でもう簡単な模様
あんまりこうきらびやかな色を入れるとものが映らないですよね
うまく難しいことは難しいですね
父親の一言は難しいぞ
っていうことだけは一言言い残してましたから
倉敷
にはもう一人りちが認めた職人がいました
朱家
政治論戦争で片腕を失いながらも
精力的に創作を続けました

その重厚な作風秘密は模様にあります
同じ模様が繰り返されることで器に力強さがみなぎるのです
清次郎の技法を引き継いだ職人を訪ねました
こんにちは清次郎の息子竹内麻木さんです
これ全て離散したもんですからはい出来立てホヤホヤですね
この模様が印象的な器ですね
口に付けられた模様と内側の無地その対比が鮮やか
この力強い模様お指紋と言います
丸い形を土に押し付けながら回し連続模様を付けていくのです
その方がこちら陶器と石膏で出来ています
仙台清次郎さんが作ったものと合わせると百六十種類以上あります
尾子音の技法見せていただきましょう
そして学校のお母さん板をはめます
スライスした土を石膏の方に載せしっかりと押し付けていきます
空気がもしも混じってるところでぷくっと膨れてきますので
締めていきます
使うのは親指だけ
全体を同じ力で押さえつけるためです
形で模様を入れるふちの部分は折り返して厚みを出し
強度をつけていきます
血を少しずつ削ります
方が抵抗なく動くように表面をできるだけ滑らかにします
きれいですね
そして湿った土に方がくっつかないよう粉を振りかけます
それが先ほどの御諮問の模様の方をいよいよおしもんです
指を巧みに使って肩を縁に合わせていきます
旅と人差し指でこううまいへ転がしていくというか
親指と人差し指を動かし絶妙な力で押し付けます
中指は軽く添えて方向コントロールポイントは
肩を転がすスピードを変えないこと
そして常に同じ力で押し付けること
つながりました
最後きれい
くっきりと模様が浮かび上がりました

乾燥させて型から外し素焼きをします
釉薬
をかけ本焼きすれば完成

繰り返し使っても飽きがこず使うほどに味わいが深まる
そんな器を目指してできた形ですおいしそうですね
ぜひ竹内さんの器を使った奥さんの手料理が並びました
この器とか器だけで見て
凄く模様が力強くてどうなんだろうと思ったんですけど
すごくなじむというか
そういう風に見ていただけると嬉しいですけどね
普段食べてる家庭料理を盛る
っていうことを頭の中で想像しています
特に色はね楽しみでもあるし

岡山の職人たちの丁寧な手仕事
そこには日々の暮らしを少しでも豊かなものに
という思いが込められていました

美白

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