パン旅。「隅田川沿いの斬新パン(3) 浅草 編」

パン旅。「隅田川沿いの斬新パン(3) 浅草 編」

パン大好き女優・木南晴夏とファッション雑誌でおなじみのモデル・内田理央が女子力高めのパンに舌鼓!隅田川沿いの旅3日目は 浅草 。老舗の4代目がオープンしたカフェでは、絶品の炭火焼トーストやSNS映え間違いなしのフルーツサンドに大興奮!浅草生まれのほっこり姉妹が営むパン屋さんでは、コロコロかわいいオーガニックパンが二人をノックアウト。心まで癒やすような優しい味わいを生む自家製酵母のヒミツもじっくり拝見!

【出演】木南晴夏,内田理央,【語り】西脇保

放送:2019年2月21日

パン旅。「隅田川沿いの斬新パン(3)浅草編」

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大のパン好き女優の木南晴夏です。今週は東京・隅田川沿いで斬新なパン屋さんを探す旅。

三日目は浅草。古き良き下町情緒が香るこの町は、近頃女の子に大人気。そんな街で出会ったパンは。どれも女子力高すぎ。

可愛らしい宝石箱のようなフルーツサンド。

SNS 映え間違いなし。目玉焼きとろーりの厚切りトースト。

オーガニックなトーストの隠し味に使われるレーズン。

その周りに浮かぶ泡の正体は。今回の相棒はファッション雑誌でおなじみのモデル内田理央ちゃん。今日は理央ちゃんに私木南がパンの楽しみ方を教えるのだ。

パン旅。パンで女子力アップの浅草編スタート。

「理央ちゃんてパン食べる」。「ふわふわパン。パン屋さんに行くことはないんですけど」。まず向かったのは老舗のパン屋さん。「私が食パンを好きになるきっかけになったお店。10年近く前。23、4の時頃初めて食べた気がする」。

ペリカン

一軒目。私が大好きな老舗のパン屋さんが驚きの進化を遂げていました。

パンのペリカン。

おっと、いきなり売り切れの張り紙。

品切れって描いてあります。

「まだ9時。なのにもう品切れ。予約してあったのが売り切れたんだ」。

「パンが売り切れなのにみんなすごくあわただしい」。

「右に並んでいるのが予約棚」。

実はこちらのパン屋さんレストランやホテルへの卸が中心。店頭販売はごくわずかなため早い時間に売り切れてしまうんです。

お店で扱っているのは食パンとロールパンの二種類だけ。

老舗の味を求めて朝早くから長い行列が。

「食パンはこれです。普通一斤ってこれだけあって半分くらい。懐かしい香り。しっとりしてます」。

パンの耳は苦手だという内田さんまで虜にしてしまった食パン。さっそくその秘密を聞きに。

驚きの食パンを作っているのは浅草老舗の味の伝道師、渡辺陸さん。三年前に28歳で老舗の四代目を継ぎました。

「奥のほうで成型しています。これが食パンの生地になります」。

「パンってのは乾燥させるのが一番よくないんです。いかに水分を保ってお客さんのもとに届けるかが肝心です」。

「これがパンの生地。指紋が見えるくらいまで伸びるとよい生地です。水分がないパンだと味も劣るし、くちどけも悪いですし」。

さらに型に入れる工程にも工夫が。

食パンの型に巻いた生地を並べて詰めていきます。

「巻くとしっとりしますし、引きが強くなります。もちもちパンというか引きが」。

これが巻く前の状態。生地を長く伸ばしています。この記事を職人さんが絶妙の力加減で巻いていきます。

この時に生地が引き締まり、中の気泡が均一になるんだそうです。

驚くほど滑らかなパンの舌触りはこのひと手間にあったのです。

「一日二日たったほうがおいしかったりします。中の水分がミミまでいきわたるのに一晩かかります。触感は一日たったほうがおいしいです」。

今から50年ほど前に撮られた一枚の写真。小さな女の子が陸さんのお母さん。右端が二代目だった祖父の多夫さんです。実は今のように食パンの卸売りを中心にやっていこうと決めたのは多夫さんでした。

「初代が始めたのは普通のパン屋さん。アンパンとか総菜パンをやってたらしいんですが、二代目のころにほかのパン屋さんがたくさんできて、争うのが好きじゃなかったおじいちゃんが卸にしました」。

尊敬するおじいちゃんの味をもっと知ってほしいと、陸さん新たな挑戦を始めていました。

こちらは陸さんがオープンしたカフェ。

あのおいしい食パンの食べ方を提案するため、考え抜かれたメニューがそろっています。

炭火でパンを焼く炭焼きトースト。

このグリルもトーストを焼くためだけに炭火の距離を何度も調整した特注品です。焼き加減には徹底的にこだわっています。

カフェの一番人気はこちら、炭火焼きのトーストセット。炭火の遠赤外線効果で表面だけを素早く焼き上げ水分だけを中にギュギュっと閉じ込めているんです。

そしてもう一品。フルーツサンドにドラゴンフルーツ。カラフルなフルーツをふんだんに使ったサンドイッチ。隠し味はクリームに加えたフロマージュブランというチーズ。ほのかな酸味がフルーツの甘さを引き立てます。サンドイッチのパンにももちろん一工夫が。「そちらのパンは1日置いてから使ってる。サンドイッチに使うことはやっぱり1日置いた方が」。そのほかにも厚切りのハムカツサンド。ソースがたっぷりと染み込んだ感じ食欲そそりますね。そしてぷるぷるのハムエッグ。黄身がとろーりと溢れ出す目玉焼きのトーストなど、どれも味はもちろん見た目も抜群な食パンのメニューがずらり。「写真撮る方がすごい多くて、見た目の華やかさは大事。品物を増やしたりだとか、味を変えたりとかは全然したくない。少しでもうちのパンが美味しいんだっていうことを考えてやっていきたい」。

ペリカンカフェ

粉花

続いて二人がやってきたのは浅草寺の裏手の奥浅草。にぎやかな浅草寺周辺とは打って変わって落ち着いた住宅街です。「浅草なのかここはっていうくらい落ち着いてるけど、二軒目のパン屋さんはパンがコロコロして可愛いっていうパン屋さん」。
二軒目は美味しいだけじゃなく、心までほんわか癒されちゃいました。
七、八人も入ればいっぱいになってしまいそうな小さなパン屋さん。店頭にはオーガニックな素材にこだわったパンが二十種類ほど並んでいます。 「丸パンが一番数多く出てる」。お店の片隅にはイートインコーナーが。ヘルシー志向のコロコロパン。クルミと栗のパン。小さなパンからのぞくのはフランス産のクルミとマロングラッセ。ほのかな酸味のパンがマロンの甘さとマッチします。一番人気の丸パンもいただいてみましょう。そっくりすぎる奥浅草のほんわか姉妹。藤岡真由美さんと恵さん。もとは趣味でパンを作っていたという姉の真由美さん。11年前にこのパン屋さんを始めました。妹のめぐみさんも仕事を辞めて接客を手伝うことに。「知り合いの人にパン教室をやってと言われて、焼けたパンを見たみんながワーッと喜んだのがきっかけ。住まいはこのそばで、 幼稚園だってここ。ずっと浅草から出たことなくて」。生まれも育ちも浅草という二人。支えてくれるのは近所の友人達です。実はこの店舗は同級生のお宅の倉庫でした。お店の内装やオーブンなどの厨房機器を手配してくれたのも幼馴染たち。なんとドライフラワーまで友達の手作りなんです。お店を開くと決めてから半年後にはオープンできちゃったんだそうです。 姉妹が目指しているのは近所の人たちが安心して食べられるパン。オーガニックな材料にこだわるのはそのためです。中でもまゆみさんが大切に育てているものがあるんです。それはレーズンで作った自家製の液体酵母。「レーズンと水だけを瓶に入れて増やしています。レーズンの糖分を酵母が食べているためかるのなって浮いてくるんです。下から泡が出てくる」。発酵は自然任せ。できる酵母の力にはばらつきがあって、決して簡単ではありません。それでもこだわる理由は独特の風味にあります。「飲んでみますか」。「シャンパンみたいにおいしい。ぶどうジュースにワインの風味みたいなものが合わさった中間みたいな感じ」。「 蓋を開けて空気を入れ替えてあげたいお世話がいるんですけど」。液体酵母ならではの優しいパンの味。中には毎日のように通ってくれるご近所さんもいるそうです。「丸パンとかは人気。お子さんも風邪とか引いて調子が悪い時でも丸パンだったら食べてくれるからって。小さい方が食べやすいしお子さんとかが一人で持って全部食べられるって言ってもらえるんでしょう可愛いなって思います。これから起こることを楽しみながら続けていきたいなって思います」。

粉花* このはな