パン旅。「川越・見てワクワク！食べてビックリ！新たな歴史を作るパン」

2022.10.26更新

パン大好き！女優の木南晴夏が全国各地の観光地で絶品パンを探す新シリーズ！

女優の美村里江と一緒に、かつて小江戸と呼ばれた「蔵の町」川越を巡ります。

出会ったのは、モノトーンな町並みを華やかに彩る、色にも味にも工夫を凝らした「カラフルサンドイッチ」。

そして地元埼玉産小麦にこだわりぬき「ハナマンテンの神様」とあがめられるパン職人が試行錯誤の末に生み出した「超濃厚！絶品フランスパン」。

今話題のパンを堪能！

【出演】木南晴夏,美村里江,【語り】西脇保

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パン旅。「川越・見てワクワク！食べてビックリ！新たな歴史を作るパン」

放送：2019年9月11日

時は江戸時代。その繁栄ぶりから小江戸と呼ばれた町がありました。
今日のパン旅は江戸時代の情緒が残る川越。パン大好き、女優の木南晴夏です。今回は人気の観光地でまだ見ぬパンを探します。今週は東京から少し足を延ばせば行ける4つのエリア。今回は埼玉県の西部にある川越。情緒あふれるこの街には、江戸、明治、大正、昭和。いろいろな時代の建物が残り、歩くだけでタイムスリップ気分が味わえます。
今回の旅の相棒は、女優・エッセイストの美村里江さん。モノトーンな街並みとのギャップに驚き。カラフルなサンドイッチに、黄金色に輝く地元埼玉県産の小麦が常識を覆す超濃厚パンに大変身。
パン旅。川越で出会ったパンは見てワクワク。食べてビックリ。新たな歴史を生み出すパン屋さんにレッツゴー。

お二人がやってきたのは菓子屋横丁。昔ながらのお菓子を売るお店が軒を連ね、どこか懐かしい雰囲気が漂ってますね。街並みのど真ん中に一件目のお店はありました。
見つけたのは歴史と伝統の町川越に新しい風を吹き込むサンドイッチ屋さんでした。
ゴッホのひまわりを彷彿させる鮮やかな黄色。ゆで卵を丸ごと挟んだ贅沢な卵サンドです。
こちらはオレンジとキウイによる色彩のハーモニー。こちらのお店は三年前にオープンしたサンドイッチの専門店。観光客が次々と訪れる人気のお店なんです。カラフルさへのこだわり。「パンの断面に色がついている」こちらはベリーと合鴨のサンドイッチ。紫のパンで包まれることで見事な統一感が生まれています。黄色のパンの間に踊るのは海老とアボカド。クリームチーズがアクセントになってるんですね。女子好きでしょこれはね。サーモンとオニオンのマリネ緑色の食パンでサンドされています眺めているだけで健康になりそう。屋上のテラスでいただきます。「カモが強いですね。ベリーの味も」木南さんが感じたベリーの味。実は具罪ではなく、食パンのほうについているんだそうです。「こっちは青々とした緑のにおいがします」こちらの緑色の食パンはほうれん草味なんです。
川越が生んだ彩り豊かなパンの芸術家上野岳也さん。上野さんは代々川越で酒屋を営む地元っ子なんです。いつかは自分も地元で商売をという夢を描きながら、東京で営業マンを経験。「小さな子供からお年寄りまで川越を訪れる人が世代を超えて楽しめるものは何だろう」そこで一念発起。修行を経てパン屋さんを開業。お客さんを楽しませようと試行錯誤をしながら生まれたのがこのサンドイッチだったのです。「パンは焼き上げると皆同じ色になる。食パンに色をつけるとお客さんがパット入った瞬間に互換を刺激するような商品を作りたいと思ったのです」それにしてもこの奇抜なパン。一体どうやって作っているんでしょうか。「じゃあミキシングをやります」紫色のパンを生み出す秘密は。最近日本でも知られるようになってきたボイセンベリーの濃縮ジュースを使用。ラズベリーなどの木苺の仲間で甘酸っぱい爽やかな味が特徴です。でも紫色の食材と言ったら他にも山のようにあります。よね。「ほかのジュースは試してみたんですか」「赤ワインなどでも試した」「でもやっぱこっちの色の方が綺麗だったんですね」ちなみに緑色のパンはほうれん草のパウダーで色付け。水に溶いて生地に混ぜれば濃い緑色に。そして練っていくと綺麗な色になりましたね。乾燥野菜を粉にしたものなのでほうれん草本来の味もしっかり出るんだそうです。こうしたベリーやほうれん草の風味をパンの中にどう引き出すのかそこが技の見せ所。ポイントは生地の熟成時間。「寝かせると熟成して熟成の旨味が出やすい」「こちらはどちらかというとフレッシュな味が引き立つように」「そうですね」記事をしっかり熟成させるとフルーツや野菜の味が損なわれてしまいます。なので、あえて熟成時間を短くして豊かな風味を保っているんだそうです。その結果やいかに。「香りがすごい。ベリーの香りがフワッときます」
こうして上野さんが仕上げたパンをカラフルなサンドイッチに仕上げるのが妻の祐子さん。パンと食材の組み合わせを考えるスペシャリスト。パンコーディネーターという資格を餅、日々新メニューを開発しています。パンに色を付ける斬新なアイデアを考え付いたのもそもそもは祐子さんなんです。妻のアイデアを夫が形にする見事な連携プレーです。ベリー味の食パンに合う食材を追求していったらこの組み合わせにたどり着いたというわけですね。