【探検】ドールハウス ミニ厨房庵

ガジェット愛好家のAちゃんです。

ミニチュアの家のことをドールハウスといいます。

可愛らしい趣味とあって、ドールハウス作家の8割は女性です。

12分の1のスケールのドールハウスの世界

その世界を限りなく精巧に再現した工房が荒川区にあります。

BSTBS「こころ ふれあい紀行~音と匠の旅~」で紹介された。

「ミニ厨房庵」

都電荒川線、荒川遊園地前駅から徒歩5分。

小物(主に金属製品)や部屋の内装や調度品も制作する工房です。

こちらは昨年9月30日に中継されたもの。

百円玉と比較するとその大きさがわかるほど

小さな模型が並んでいます。

極めて精巧に再現されている料理店の調理場。

小さな工房「ミニ厨房庵」の河合朝子さんは親子三人で模型を続けています。

これは樹脂粘土を使った蟹の足。

世界中に愛好家がいるドールハウスは、集めて並べて見て楽しむホビーです。

ご主人の河合行雄さんは金属加工業を営んでいます。

「完成するもの、形のあるものを作りたい」と思っていました。

その時奥さんがミニチュア教室に通い学んでいたので、

「ミニチュアサイズなら、工場にあるプレス機で何か作れるんじゃないか」

と思い試してみると、独特の質感が忠実に再現できたのだそうです。

働く人の思いを伝える

評判を聞きつけ、自分の店の調理場を再現してほしい。

という依頼も寄せられています。

この写真は主が亡くなって店を閉めることになったラーメン店の奥さんからの注文です。

6ヶ月かけて完成しました。

再現された店内の片隅にあるのはテレビとビール。

亡くなったご主人は、店が終わるとテレビを見ながら一杯やるのが楽しみだったといいます。

ご主人の思い出まで再現されています。

人気を支える町工場の技

精巧な模型づくりを支えているのが金属加工で培った技術と経験です。

店の奥を進むと、様子がガラリとかわって町工場の佇まいに変わります。

ここでは主に銅、鉄、ステンレス、ホーロー仕立てで

ミニチュア厨房器具を製作しています。

ご主人の河合行雄さんは工場の二代目。

模型作りに使うのが銅の板をくり抜いた円盤。

プレス機にかけるとバッヂのような形になりました。これを何に使うかというと。

厨房で食材を煮込むときに使う胴の長い鍋。

つくっていたのはその蓋の部分でした。

日本ではドールハウス・ミニチュア用の素材に金属を使って作ったのはご主人が初めてなのだそうです。

作家やコレクターからも高い評価を受けています。

「世界中からオーダーいただいてそれに応えていくことの喜びを実感して味わっています」

まとめ

親子三人で営む小さな厨房工場。現代が生み出した工芸作品と言えそうです。

ミニ厨房庵
東京都荒川区西尾久5丁目13−2
03-3893-0996
http://minityuan.ocnk.net/
ミニ厨房庵 制作日記