美の壺「もののあはれ 鈴 」

美の壺「もののあはれ 鈴 」

「チリン」「シャリン」「ガラン」♪ 鈴 の音色は実に多彩。北斎も描いた馬鈴に音楽学の専門家が日本人の感性を読み解く。巫女が用いる神楽鈴製作の舞台裏へ。音の秘密は鈴の中に。1600年前、鈴鏡が奈良の古墳群から発掘!その音色とは? 国学者の本居宣長が鈴に託した思いとは。ジャズドラマーで作曲家の平井景さんが鈴をドラムと即興演奏!奈良、天河神社に神代の頃より伝わる御神宝の鈴、テレビ初公開!<File560>

放送:2022年7月1日

美の壺「もののあはれ 鈴」

やさしくはかない音色。鈴。
神社で見かける大きな鈴から、履物。お財布につける小さな鈴まで。
日々の暮らしに溶け込む身近な存在です。
歴史を遡れば古墳時代。
鈴は鏡に付いていました。
1600年前の音色とは。
葛飾北斎が描いた馬齢には多様な音を楽しむ日本人の感性が隠されています
神様を呼び音を供える神楽鈴。
その音色にも秘密が
神代の頃より伝わる御神宝の鈴も。

公に映像としてご紹介するのは初めてでございます

風や波。八百萬の音の響きを現してきた鈴の音。
数多の鈴が生まれたその秘密を紐解きましょう

戦後糸問屋から始まったという和装小物店。
和の小物に鈴があしらわれています
小さな布をつまんでは折りたたみ作られた花かんざし
江戸時代から続く製法です。
乱れ咲くフジの花びらの先には雫のようにしたたる鈴が。
成人式や結婚式人生の特別な日を彩ります。

「ハレの日はただ着飾る日ではなくて、そこまで育ってきた恩とか、あとこれからも幸せに大きくなって欲しいとか
そういう思いがギュッと詰まってる本当に特別な日なんでしょ

これをつけて歩いたりも
ちょっとお尻をしたりとかした時にチリチリと音がするんですけど
これがまたお清めたりとか麻薬を払ったりとかする
そういう縁起を担いだ意味もここには込められてます
鈴を飾るのは四季折々の

花々
いちごさんのお
祝いには桜の花
小ぶりな鈴は
ゆらゆらと可憐に揺らす重石の役目も果たしているといいます

のついた小物が実を飾ってくれる特別な日それ
がいちごさんです
京都ではボコボと呼ばれるポックリ裏側は
音を反響させるよう深く掘られ華鬼鈴が結ばれています
なな歳のお祝いに参拝に訪れた女形さん親子です

小学校の成績が良くなりません
神様にお願い今日

一つ目のツボはいつの時代も寄り添うお供

雪の博物館を思わせる空間
音楽学が専門の茂木清子さんが日本各地に足を運び手に入れたはず
その数ひゃく余りといいね
古くは鎌倉時代の鈴まで形だけでなく
音色も一様ではありませ


忍者の鈴でしょうか
新潟の古道具屋で手に
入れ

のだとか
神様がその中にいるっていう考え方があるらしくて
引っ越し近くかな
こういう音がやっぱり日本の音が一つでありますね
茂木さんの鈴コレクションの中でも多いのがバレーで
江戸時代葛飾北斎も描いたバレー
当時旅人を乗せる馬につけられていました
このバレーを構成
する音に耳を澄ませて
ください

全部違うんですね
落としたんじゃなくて
夜の音が混ざり合ったところに
日本の音らしきものができるって言うのをスズで発見
一つ一つのネイルが自然の音を模倣していると考える茂木さん
その後は日本人の自然観そのもの
鈴の音確かちゃんもこんなこと同じ
数ずつ食ってんのかな

巫女が舞う際に用いる
神楽すずはお清め
神様を呼ぶ音色

音病って清めるという意味が
ございます
ご注文されるのは人ですけれども
あの収めする相手は被災神様仏様なわけで
仕事してる間もずっと全てあのご覧になってる
そんな気持ちでさしていただいてます
寺や神社の建造物の装飾や補強をする錺金具
その技術が神楽すずには活かされています
素材は銅なな割亜鉛さん割の真鍮製上下に分かれています

尾道18年の大石さん
は神楽鈴の匠
すずの丸い形を損ねないように
まんべんなく均等な力で叩いていきます
メールあるように見えるんで
多少少し前打ったところに重ねて打つ
感じにしてます

メガネを均等に締めることをで響き
が良くなると思います
曲は鍛えられることで密度が高くなり清らかな音になります
いよいよすずの中身作り
普段
見ることの叶わない魂は音色を左右する鈴
の要良い音色を求め
鉄を使います
お気を握るのはこの形悪すぎてもあの音が鳴らないんで
四角錐ても転がらなくて君がないんで
ちょうどいいこの形の角を取って作るっていうところですか
黄色の源です
外の真鍮とナカノテツが当たるほどに鈴は良い音
になると言います

しっかり密閉するとすずに魂が入り
そせいで神聖なものやと思ってるんで
転倒先輩から受け継いできた音柱の対戦したいな思います
今日二つ目のツボは神を呼ぶ
日々
今からおよそよんせん年前の鈴縄文奴隷です
山梨県で発掘されました
内部には小さな土の魂が込められていることがわかりました
愛しに使われていたと考えられています
ご世紀古墳時代の遺跡から鈴のついた鏡が発掘されました
冷凍性能影響で出土したのは
奈良新沢千塚古墳群へ

枚ほどの大きさの鏡についているのは
五つの鈴との頃腰に麗郷を付けた猫の埴輪も見つかっ
ていません
600年前の音色とは

神様との対話に使われたとされています
江戸時代の国学者本居宣長ひるま
医師として働いていた宣長が夜な夜な研究に励んだ
鈴屋と呼ばれる書体で
日本の神話や歴史が書かれた戸籍の解読にさんじゅー
ご年の月日を費やしたのになが
自らも鈴屋と名乗るほど雪を好みますが
無理なが縁の鈴で
京都で作らせたという鉄製の鈴

娘の嫁ぎ先で見つけた茄子をかたどった鈴
そして宣長が特に大切にしていた鈴が
こちらのりなが自らが鈴を求め息子に作らせたという柱掛鈴
勉強に疲れた時
この鈴を鳴らして気分転換をしたと伝えられています
その中でこういう音が鳴って欲しいという
あのイメージがその先にあって
それを再現した者なのではないかなという風に思います
その音色は
森永
にとても乞食の解読っていうのは
あの単に小文字の研究とか古典を読むということだけではなくて
それ以上にですね
あの古事記が作られたま
当時のあの声と言いますか
音と言うかそういったものを再現させる
という試みでもあったんではないかなと
いう風に思っております
無理なら残して歌にその思いが見て取れます
床の紅わかかけていにしえしのぶ
すず金のさやさや宣長は鈴の音を聞きながら
古代の人の声に耳を傾け当時を想像していたのでしょうか
すずは宣長が唱えた日本の美意識モノノアワレそのものです
なんかあのこの床の間のあたりから鈴の音が聞こえますよね
変なこと言わないでくださいまさかジャズ

ドラマーで作曲家平井計算です
白井さんが最近手がけた曲
タイトルはchanging

平井さんは世界各地の鈴を曲作りに行かしています

いすゞ入れる手前で成立してるんですけど
音楽はほぼ無しで聞いてみますか
これありで

開いて
外はフグは心地よい違和感はこの曲の中で
その違和感が表現したものとは心の機微みたいなイメージ
尾鈴に持ってる気がする
全てを移ろう
移り行く時間とともに
っていう意味でchangingなんですけど
そこにだけど希望はあるとすずに何かを求めてるのかもしれない
その気持ちいいの叫びとか喜びとかそう
ありたいという願いとか

演奏家として様々な土地でライブを行う平井さん
中でも鈴の音色に触発された特別な場所があるといいます
新田にの舞台があるなら
天河神社でbunkamuraの鈴の形とか見てると
これはここから宇宙と交信するんじゃないか
ぐらいの気持ちになりますね
神様なのか自然界なのか
人との接点に鈴があるような
自然と溶け合う

空海が修行を行ったこと
でも知られる
修験道の聖地は水の豊かな場所でもあります
古代より鎮座する社弁財天を祀る天河神社です
拝殿
には独特の形をした鈴があります
その名は
いすゞ天河神社に
伝わるご進法に由来しています

宮司のかきさか正孝さん
柿坂家はろくじゅーろく代に渡りこのや城を守ってきました
なぜいすゞと呼ばれてきたのでしょうか
あいうえお五十音の中にもう一つ一つはそんなことがあり
そこに神が宿るという捉え方をいたしておりましてたから
まあそれぞれ日常の会話の中でもね
そこには魂が宿る
そこに神が宿って言ってるような
捉え方していただいたいいんじゃないでしょうかなる言葉と鈴
の音をかさねやおよろずの神が宿ると信じられてきました
言霊で

神代の頃より伝わる御
神宝は弁財天の元に収められています
今回特別に見せていただけることに

俺が派遣会社に伝わる御神宝のいすゞでございます
一つ一つにこの渦が描かれておりますが
弁財天という神様は本当に水の神様なんですね
あそういった中で
せせらぎやさざ波の音になる音を発するというところから
青砥の神様になってきますそしてそれがまあ神羅万象に響いていく

水が流れ清めるように災いを払うと島根
古より日本人の心に宿る音色で寝
たんですか
心配しましたよお邪魔しました
一件落着だりんちゃん会い
に来てくれたんだね