味覚で選ぶ温泉旅館
春の行楽シーズン。旅は心も体も解放してくれます。名湯や名所旧跡巡りを心ゆくまで堪能した後で、その土地ならではの味覚に出会うのも旅の醍醐味です。全国の旅行会社社員など旅のプロたち250人が料理の評価でランク分けした旅館ガイドをご紹介します。
部門別旅館ホテル100選・料理(2016年度) – 観光経済新聞
１．加賀屋（和倉温泉）
石川県能登半島の付け根に位置する和倉温泉は北陸で唯一の海の温泉です。加賀屋が長年培った和食の調理技術を受け継ぐ総料理長・宇小藤雄さんの手による加賀と能登の伝統的な料理が旅情を引き立てます。
【公式サイト】和倉温泉 加賀屋 | 北陸 能登 石川－旅館 宿泊より
２．白玉の湯 泉慶（月岡温泉）
新潟県の山間にある月岡温泉。1917年現在の「月岡温泉発祥ノ地」の石碑付近の石油掘削中の井戸から50度を超える湯が湧き出したことから温泉の歴史はスタートしました。「守るべきものを守り、変えるべきものを変える「不易流行」の精神を持ち、見て楽しい、食べて美味しい、そして心が癒される様なお料理を目指しております」と総料理長の柳裕幸は語っています。
２．白玉の湯 華鳳（月岡温泉）
白玉の湯 泉慶と並んで２位となったのが㈱ホテル泉慶グループの白玉の湯 華鳳です。全国の料理人が競いあう「日本料理技能グランプリ」を連続で賞を受賞するほどの腕前を誇る総料理長の山岡孝行は「料理の鉄人」太田忠道の弟子として修行を積みました。
株式会社ホテル泉慶グループでは社内料理品評会を定期的に開催、料理人の研鑽に努めています。
評価の高い料理は、季節毎のメニューに採用され、新しく独創性あふれる料理の提供に取り組んでいます。
新潟月岡温泉 白玉の湯 華鳳 公式ＨＰ ～新潟県ホテル温泉旅館～より
４．指宿白水屋（指宿温泉）
眞邊勇人（和食）、岩下嘉（洋食）、西窪操（リストランテ）３料理長それぞれがこだわりを持つてつくった献立が楽しめます。
料理へのこだわり ＞ 料理｜指宿白水館 公式ホームページ | 鹿児島県 砂むし温泉
指宿温泉 旅館 砂むし温泉 | 指宿白水館 | 公式ホームページ
５．稲取銀水荘（稲取温泉）
「あらかじめお伺いするお客様情報で、お客様が「何を求めて何を言わんと」しているのかを読み取り、調理場に料理献立、器等の指示を行い、お料理をスムーズにお出しできるよう務めております」調理長・富田勝さんのおもてなしの心構えはホームページのコメントからしっかり伝わってくるようです。
６．大谷山荘（湯本温泉）
目の辺りが赤いので山口では「めあかふぐ」と呼ばれる「彼岸河豚」や、普通のなすの３～４本分くらいの大きさの「田屋茄子」など、地域の食材を取り入れた献立は地域色があふれます。 「食材が一番大切と痛感し、県内の色々な所へ出向き、味、価格をしっかりと見極め、仕入をしています。
素材そのものの良さを活かす工夫を凝らし、お客様が安全に、また安心してお召し上がりいただける調理を心がけています」
大谷山荘 公式ホームページ【山口県 湯本温泉 旅館】
７．萬国屋（あつみ）
創業三百余年の歴史を持つ老舗旅館です。「プロが選ぶ日本ホテル・旅館100選」に連続入賞、東北で上位に選ばれた庭園露天風呂と食の親善大使とのコラボした郷土料理が人気の旅館です。
山形の温泉なら創業三百余年の老舗旅館 あつみ温泉 萬国屋【公式サイト】
８．西村屋本館（城崎）
志賀直哉の「城崎にて」で知られる城崎は多くの文人達に愛されてきた温泉地です。与謝野寛、与謝野晶子、吉井勇らの城崎で詠んだ歌も数多くあります。山陰の味覚といえば津居山港で水揚げされる「松葉かに」。西村屋本館ではこの「津居山かに」のみを使った松葉かに料理が自慢です。
９．水明館（下呂）
北乃寮の料理長・高橋健典さんは「四季に合わせ山菜やキノコ、色を添える掻敷やあしらいも自分自身で採りに行っている」と語っています。飛騨の食材を知り尽くした調理場の技が食膳を飾ります。
【公式】下呂温泉 水明館 | WEB限定プランはコチラから-スマートフォンサイト-
１０．あさば（修善寺）
竹林と池を望む野趣豊かな野天風呂。水と緑に囲まれた野外能舞台。地元で採れた旬の素材を使った料理でしみじみ安らげる旅館す。
数年前に永らく板場を統括してきた料理長が辞めて、その下で働いていた方が現料理長に就任しました。料理が看板の旅館にとって大変な事態を乗り越え今ある評価を集めた調理場の努力は期待できます。
