【探検】フランス 激ウマ&激レア!チョコ大捜索!

【探検】フランス 激ウマ&激レア!チョコ大捜索!

テレビ愛好家のAちゃんです。

バレンタインデーはチョコレート関係者にとってかき入れ時。

本場ヨーロッパでもこの時期に合わせて趣向をこらした商品が並びます。

海外出張のプロにオトモして、世界の流行やビジネスの最前線に潜入する番組です。

今回オトモするのは、チョコレート買い付け歴20年以上の木野内美里さん。

木野内さんは知る人ぞ知るチョコレート・ハンター。

旅の目的は、来年のバレンタインシーズンを狙った日本初上陸のチョコをフランスで買い付けることです。

パリだけでなくブルターニュ地方の小さな町を巡り、“激レア”にして“激うま”チョコを大捜索します!

ちょっとビターなあなたの知らないチョコの世界へご案内。

海外出張オトモシマス!「フランス 激ウマ&激レア!チョコ大捜索!」

放送:2017年8月19日(土)、2018年2月8日(木) 午後6時00分

ゲスト:木野内美里((フェリシモ社のチョコレートバイヤー。京都市立芸術大学を卒業し、1996年よりフェリシモへ。食品カタログを担当するなかで、チョコレートの買い付けに従事。「チョコレートバイヤーみり」の名のもと、日本に初上陸させたチョコは209ブランド。著書に『世界の果てまでチョコレート』。兵庫県生まれ))さん。

チョコレートバイヤー“みり”テレビ出演記念!あの「青チョコ」入り。完売御礼の世界でココだけ「青チョコ(&赤チョコ)ジェラート」の限定販売!!フェリシモの『幸福(しあわせ)のチョコレート』特別企画より | フェリシモ企業情報

 

幸福のチョコレート|幸福のチョコレート|フェリシモ

最先端のチョコレート

日本では手に入らない、美味しくて珍しいチョコをさがす凄腕バイヤー木野内美里さん。

通販会社・フェリシモの社員としてこの道20年のベテランです。

多いときで一日100粒以上試食して商品を吟味するのが仕事です。

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木野内さんが海外で買い付けたチョコは250以上。

人呼んで輸入チョコ業界のヒットメーカーです。

これまでに22カ国400以上の店と取引してきました。

その半分以上が日本初上陸。

今回の出張ではフランス横断1200キロ。

7泊10日間の日程で来年用のバレンタインチョコを探します。

現地コーディネーターはフランスの食品を扱う林ドロテさん夫妻です。

首都・パリで探すのは流行の最先端を行くチョコレートです。

「フランス人しか知らないローカルチョコを探します」

パリ10区は観光地から少し離れ、地元の学生さんたちが多い閑静なエリアです。

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パリジェンヌたちの間で話題の若手パティシエの店が1年前にオープンしたばかり。

ヤン・クーバーさんは一流ホテルで腕を磨いた実力派です。

人気の商品が「キツネのチョコ」。

「ナッツなんです。キャラメルがけしているのですけれど、

普通それだとクリスピーな感じなんですが、滑らかですね。

外見だけで中身はこってなかったりしますが、これはやるやんという感じです」

さっそく見積もりを取って商談をすすめることにしました。

ビジュー(宝石)と呼ばれるチョコレート

パリ有数のおしゃれスポットとして知られるマレ地区。

高級レストランやブティックなどが立ち並ぶ流行発信地です。

ショコラティエのマチュー・ビジューさん。2つ星レストランから独立した若手の有望株です。

一年半前にオープンした店内はスタイリッシュな印象です。

名前のビジューにはフランス語で宝石という意味があります。

ジュエリーショップをイメージしているのだそうです。

商品は20種類。そのうち一種類は毎月変わります。

「テーマは儚さ。自由な発想で次々と新しいチョコを生み出そうとしています」

ビジューさんは、パリで生き残るため、新しい味の研究に熱心。




ポルチーニ茸のチョコレート。

高級キノコポルチーニ茸を揚げてナッツとまぜたペーストが入っています。

キノコは今パリのショコラティエの間で流行りの食材。

しかし喜んでばかり入られません。

日本は見た目にこだわる人が多いので、表面が白くなったチョコはNG。

キュマとオレンジのチョコ。キュマはクミン。

カレー味です。カレーとチョコは意外に合うのです。

ビジューさんはアルザス地方出身。故郷ではクミンをよく使うのだといいます。

「あまりチャレンジしすぎると日本には人気がない」木野内はあまり乗り気ではありません。

「オーソドックスだけどちょっとだけプラスがある」特徴がポイントです。

日本人の好みを知り尽くした木野内を納得させるチョコはあるのでしょうか。

「ピーナツを焼いて塩を加えたプラリネチョコです」

プラリネは日本でも人気が高まっています。

「ピーナツはアメリカが有名。アメリカでない味がしています。最後に塩っぽい感じ。

これはが誰ともかぶっていないこの味は印象的です」

木野内美里は「ピーナッツのプラリネチョコ」に注目して商談を開始しました。

見た目は仰天、味は絶品・青いチョコレート

都会のチョコレートは最先端の流行を激戦区です。

目新しい商品はすぐに流通してしまいます。

木野内さんは地方都市に注目。商品の発掘を続けます。

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木野内さんが7年前田舎町で発見したレアチョコです。

フランス西部のロワール地方の小さな町アンジェ。

老舗ショコラトリー「Quernons(ケルノン)」のダルドワーズ(青いチョコレート)です。

チョコレートの青い色は、アンジェに並ぶ家々の屋根瓦をイメージしたものです。

メーカー名になっているQuernonsとは、ロワール地方のスレート屋根瓦の原料となる粘板岩のことです。




皆さんもご存知のロワール河のお城の屋根にも使われています。

瓦の形になった時には黒い色ですが、原料の岩は青と灰色の中間の青いカラーなんだそうです。

Quernon d’ardoise ケルノン・ダルドワーズ



 

1966年から独自のレシピを守り続け、

国際菓子展で最高のブルーリボン賞を受賞した地元自慢の伝統の逸品です。

1654話 フランスの幸福のブルーチョコ ケルノン ダルトワーズ って知ってる? パリブログ|★3人娘?がParisパリの薔薇色の生活をご紹介!

地元色満載。塩キャラメルチョコレート

地方ならではの絶品ご当地チョコを探して、出張三日目からはフランス北西部のブルターニュ地方へ。

大西洋に面したこの地方は食材の宝庫として知られています。

郷土料理はそば粉でつくったガレット。

香ばしい香りのそば粉はブルターニュの特産品。そのそば粉で作ったクレープです。

ブルターニュ特産のボルニエバターを使って作った塩バターキャラメル。

ブルターニュの小さな町サンブリュー。

観光客もほとんど訪れないこの街に凄腕のショコラティエがいるといいます。




地元出身のショコラティエ、ヨハン・デュボワさん。

一つ一つ手作りで製品をつくります。

34種類の商品は地元産にこだわっています。

「食べてほしいのは私が初めて作りだしたオリジナルチョコです。

そば粉のはいったチョコです。塩バターキャラメルのガナッシュも一緒に入っています」

デュボワさんが作ったそば粉の入ったチョコを試食。

「チョコの波の形はブルターニュの海を表しています」

「全部まるごとブルターニュ」

「私はここブルターニュで五代続くケーキ屋の息子でそこを継ぐはずでした。

でもチョコレートに会って一目惚れしたのです」

「僕にとっては何物にも代えがたい彼女のようなものです」

「彼女のように他にはいないのです」

見た目は地味だがデュボワさんの実直さにも惹かれ商談を進めることになりました。

美しい母と娘が作る手作りチョコレート

出張5日め。ブルターニュ地方を南に向かい、海に面した町バンヌを訪ねます。

ここに木野内さんが1年前から連絡を取りつづけるチョコレート店があります。

なぜか取引を渋っているのです。

今回直接会って話をする機会ができました。

入っていったのは地元の人が集うデリス市場の中。

市場の中ということからすると高級チョコレート店ではないようですが・・・。

生鮮食料品の売り場のそばに目指す店がありました。

ショコラティエールのエヴ・カードンさんです。

いっしょに店を切り盛りするのが母・シルヴィさん。

このお店の主力商品は円錐形をしたチョコレートです。

「それぞれの色ごとに違う味と香り、そして名前を付けています。

その味や香りが好きな家族や友人の名前をつけています」

「母は日本の味が好きなのでゆずのチョコレートにしました」

彼女が作ったのは、色ごとに違う味と香りがついていて、家族や友人の名前がつけられている手作りチョコ。

「私は大学で哲学を学んだのですが、ショコラティエールになりたくてこの道に入りりました」

娘のエヴさんと友人二人でつくるチョコレート。

レシピやデザインはすべて自分たちで考えたオリジナル。

大量生産できない手作りチョコでした。

シルヴィさんもデザイナーを辞めて一緒に店を立ち上げました。





親子は品質低下を恐れて日本との取り引きを渋っていたのです。

木野内さんはエヴさんの悩みの訳を知り、奥の手を使うことにしました。

それは木野内さん自身が見つけたチョコレート店を紹介したカタログです。

カタログの中にはエヴさんのような小さな店の商品も載っています。

大量生産できなくてもカタログによる注文ならば小さな店でもやってゆくことができそうです。

エヴさんたちの。不安が少し解消されました。

「カタログを見て私たちと同じような小さな店のチョコレートを

とても大事にしていることが分かって安心させられました」

エヴさんはカタログを見て説得。交渉は前向きに進みはじめました。

チョコレートの数だけ作り手との素敵な出会いがありました。

「地元の人を喜ばすのはすごく細やかでないといけないので、

それを全部やっている店が世界中にいっぱいあります。

必ず誰かが作っているのです」

 

デジタルカタログ | FELISSIMO フェリシモ