日本の中古車が海外で武器化していた

日本の中古車が優秀なのは武器に改造できるから

8ナンバーの車は特殊な用途に応じた設備を備えた自動車です。
そのことから「特殊用途自動車」と言われています。
代表的なのはキャンピングカーとか、救急車や消防車などを指します。
特殊用途自動車のほとんどは改造してつくる改造車です。
たとえばイベント会場などでみかけるケータリングカーのように、市販されている乗用車を「構造変更」してつくる場合もあります。
そんな「特殊用途自動車」が紛争地域で重宝されています。用途は軍事利用されていると聞いてびっくりしました。


https://twitter.com/marei_de_pon/status/845596603163459589より
荷台の上に機関銃の台座をのせて撃ちまくるというスタイル。これは兵器というより、武器を積んだ普通のトラックと呼んでもいいかもしれません。
ところがこちらのトラックは、荷台の底に丸い穴がいくつか開いています。

日本では廃車となった中古自動車がロシアなどに輸出されているというニュースを見たことがあります。
走行距離が少なくきれいなこと。整備の水準が高く故障が少ないことなどが人気の理由でした。
紛争国の場合はトラックや工事用車両のような「頑丈な」自動車に人気が集まっているようです。
荷台を改造してロケット砲の発射台にしている写真には驚きました。
兵器として使われていることは目立った形で伝えられていないように思います。


https://twitter.com/marei_de_pon/status/845596156155510784より

戦闘用に改造された「特殊用途自動車」はその特殊性が注目され、
プラモデルとして販売されるほど注目されているのです。
武器輸出の是非が論戦されていますが、民生品が簡単に改造されて戦地で使われる実態を見ると規制の限界を感じます。
日本では、乗用車を構造変更する際「構造等変更検査」を受ける必要があります。
実際に装備を取り付けた自動車を陸運局が査定し認可するわけです。
故障が少ない日本車の優秀さがあだとなって世界の不安定化に寄与しているのです。