美の壺 「日本の 教会 」

美の壺 「日本の 教会 」

カラフルなステンドグラスから、鮮やかな “光のシャワー” が降り注ぐ、幻想的な教会。伝統の瓦屋根にしっくいの壁、柱には建物を長持ちさせる一流大工の技、そして祭壇の脇に床の間をしつらえた純和風の教会。
圧巻は、音楽家・千住明さんオススメの、日本最大級のパイプオルガンが鳴り響く教会。設計はもちろん、素材を選び抜いて作ったという空間には、どんな音色が響くのか!? パイプオルガン製作者にも密着!

【出演】草刈正雄 千住明【語り】木村多江

放送:2019年2月15日

美の壺 これまでのエピソード | 風流

美の壺 「日本の教会」

東京御茶ノ水にある東京復活大聖堂教会
通称ニコライ堂明治24年キリスト教の一派である
東方正教会のニコライ大司教の指導で建てられました
高ささんじゅーごMの巨大なドーム金箔を施したきらびやかな装飾
国の重要文化財に指定されたビザンチン様式の建物です
正面にはイエスキリストや母マリアなどを描いた
イコンと呼ばれる宗教が訪れる人々を
荘厳で優美な世界に誘います
キーマスターマリン切れることから
日本じゃないの
キリスト教が伝来してからよんひゃくななじゅー
年各地に建てられた教会は地域の文化と融合し
独自の進化を食べます
日本の教会を巡りその魅力をたっぷり鑑賞します
三重県鈴鹿市

町の中心部に右の建物が
鈴鹿教会です
横から見ると凸凹の屋根変わった形ですね
この屋根が大事なポイント教会内部にある効果をもたらして
中は優しい光に包まれた明るい空間が広がっています
でも照明はついてなく窓も見当たりません
一体なぜこんなに明るいのでしょうか
その秘密は現場に屋根の継ぎ目ごとに窓が取り付けられ
自然の光をたっぷりと取り込んでいるので
天井の窓はひとつひとつ火の当たる角度などを計算
複雑な構造の屋根を作り上げました
教会を設計した竹口健太郎山本朝子さん教会の中には
取り込んだ光を最大限に活かす工夫があるそうです
このように真っ白にしてるんですけれども
ツヤのある白ではなくてマットな白にすることで
より光が柔らかに拡散するように考えてます
人間が根源的に持っている光に対する憧れて
床に直接空が見えてなくっても
外の光の自然この動きが感じられるんですね
斬新な発想と強い信念の下で生み出された光の教会
今日一つ目の後は聖なる空間を生み出す光の演出
日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師フランシスコザビエル
日本でのに年を越える布教活動の中で何度も通った場所があります
長崎県平戸市でザビエルはこの地を三度訪れ布教
その後多くの教会が建てられました
数ある教会の中でも鮮やかな光の演出で知られるのが
紐差教会当時の教会としては珍しい鉄筋コンクリート造り
ろく年前に起きた関東大震災を教訓に
ひときわ頑丈に作られたと言います
手がけたのは大工の棟梁で建築家の鉄川与助さん
じゅーごの境界を作り上げた日本の教会建築の第一任者です
実川が重視したのは建物の強度だけではありません
その内部にこそ徹底したこだわりを詰め込みました

十字架を掲げる天使を取り囲むカラフルなステンドグラス
それぞれ聖書の一節が描かれていた時は
夕方西日が差し込む僅かな時間
壁に聖なる光景が幻想的に映し出されます
光のシャワー礼拝堂を取り囲む搭載の窓も
全て鮮やかなステンドグラスになっているんです
エンドグラスのデザインをよく見ると
大小の丸や四角ばかり幾何学模様で構成されています
あえてシンプルな形にすることで神秘的な空間を演出しています
溢れんばかりに降り注ぐ色とりどりの光
そこには深い意味が込められていると
親父の濱口素焼きさんはいます
まあ聖書の中にもね
あのやっぱり私がしっかりとしてこの世に来たとかね
やっぱ光についての話は結構出てくるんですよ
何時からそのものやっぱ神様を表してるというような
鮮やかな色彩が訪れる
人々の心を優しく包み込んでくれる光に満ち溢れた曲です

北原白秋の代表作の一つ雨降りこの歌のに番ご存知ですか
お金がこちら
神奈川県にある
小田原聖十字教会です

昭和に年に建てられたこの教会世界でも稀な空間が広がっています
十字架の置かれた神聖な場所は
気を巧みに組み合わせた作り宮大工の手によるもので
天井は講師を巡らせた高天井神社仏閣など
格式の高い建物に使われてきた日本古来の建築様式です
日本家屋でよく見かける透かし彫りも施されています
ことばは神とともにあった言葉は神であった
この言葉は世界の境界を巡ってきた牧師の館
ヒョンジュンさんに年前にここに赴任しました
メール制度なんですけれども
木造の制度っていうものは日本の教会の特徴なんです
地域に調和する形であのこの制度を立てたと思います
今日二つ目のツボは和と洋の出会い
神奈川県藤沢市の閑静な住宅街
その一角にあるこちらの建物一軒お寺のようですが
屋根を見ると白い十字架
が昭和14年に
建てられた教会です

このような純和風建築の教会は極めて珍しく
世界に三つしか現存しないと言います
居酒屋畳ひゃくろくじゅーはち畳文の広い空間
一般の教会とは明らかに違うところがあるんですが
どこかわかりますか
それは部屋の十字架や聖書が置かれた祭壇の両脇に
何と和室でよく見かける床の間がしつらえてあるんです
向かって左の床の間に飾られた掛け軸は
聖書の一節ロバに乗るマリア
その胸に幼いイエスキリストを抱いている場面が描かれています
虹の掛け軸も聖書の教えをモチーフにしています
何も昭和に活躍した日本画家長谷川ろくの作品です
窓ガラスははち枚で作ったからそのままでございます
神都の家内は哲也さんはちじゅー長年
この教会の歴史を調べてきました
これはひび割れを防止するためでございます
柱にわざと割れ目を入れ
乾燥による歪みや割れを抑える技
建物をごじゅー年ひゃく年と長持ちさせる一流の大工の仕事で
建物の壁もすべて左官職人による作業漆喰で塗り固められています
柱の茶色と漆喰の暖かみある白のコントラストが
落ち着いた和の雰囲気を醸し出します
でもなぜこのような純和風の教会が作られたのでしょうか
それは教会建設の話が持ち上がった昭和初期
日本が置かれた状況と深く関係していました
当時日本は国際協調路線から大きく方向転換し孤立を深めている
最中戦争の機運が高まるとともに
人々の暮らしにも様々な影響が出ていましたが
強い時期でございました
そこで近所の近隣の人達から
大黒宗教のキリスト共同教会を建てると
はいう話が持ち上がりました
それでも何とかして心の支えとなる教会を作って欲しい
信徒たちの強い思いを受けて建てられたのがこの
教会だったのです
人々の願いが込められた世界でも稀有な純和風の教会
今では信徒だけでなく地域の人々の
交流の場として使われています

大阪市内のオフィス街
そこに突然現れたゴシック様式の
建物

昭和ご年に建てられた難波教会で
礼拝堂は階段を上がったに階にあります
聞こえてきたのはパイプオルガンの音色

パイプオルガンは鍵盤を押してパイプに空気を送り込み
奏でる楽器パイプ一本一本音が違います
心が落ち着いたりまた聖書からのメッセージをもうちょっと
そこで思い出したりっていうの大これが
喉がとても大きな役割を果たしていると思います
パイプオルガンは
教会の大きさや内部の構造に合わせて
一つ一つオーダーメイドで作られています
パイプオルガン製作者の松崎ジョージさん
ヨーロッパで腕を磨いて来たこの道50年のベテランです
縦笛と同じ原理でも電話で待ってるわこの早くしていますね
ちょっとここに穴を開けてパイプの材質はもちろん
太さや長さによって音は変わります
どっちのチョコ食べるのとは長さが半分半分
になってますんで

パイプを長く太くすると低い音では
この楢木のパイプは
この日調整していたパイプオルガン形が大体整いました
ここからが職人の腕の見せ所です
音色を整えてからまだまだ風が強すぎます
んでもう少しなんとか菌の文化的な音にしようってことで
三角形の尖った道具で細かい傷をつけます
これ見えるか見えないから
辛いのにたくさん傷がつくと風が整然と上の雑音が入ります
運動美しいと言うか
雑音が減ったかしま全て置いてある場所が全部違う
それによって全く音の響きが聞こえいることが変わります
ですからまさにこれは結局一期一会
そこに行かなければ体験できない
今日三つ目のツボは祈りを込めたひびき
都心の一等地
十字架の形をした不思議な建物が
東京カテドラル聖マリア建築家丹下健三の代表作の一つで
昭和39年に建てられました
すごいですねもう行ってきてもすごいですね
あのここに日本第きゅーのパイプオルガンか音楽家の千住明さん
この教会のパイプオルガンの音色を
ぜひ聞いてほしいと話してくれました
なんかこう別世界ですね
ヨーロッパにもありまもちろん日本にもない
なんかものすごい独特の個性を持った大聖堂ですね
最大せんにひゃく人収容できる
広々とした祈りの空間
祭壇の向かい側に大きなパイプオルガンがありました
高さじゅーMパイプの数は
実にさんぜんひゃくにじゅーに本日本最大級のパイプオルガンです

この巨大パイプオルガンの音を最大限響かせるため
様々な工夫が施されています
その一つが建物に使われている材料
床は大理石壁はコンクリート音を
吸収せず反響しやすい素材です
傾斜する壁や十字型の天井この構造も計算された作りなのだとか
複雑な形状がですね響きをまた響かせるっていう発想ですね
地上ろくMの高さにあるパイプオルガンのもとへ
今日はすごい雨ですね
このきゅーじゅーご年間
眷属のオルガニストを務める青田絹江さんです
この教会の特徴この響きの特徴ってどういうとこにあるそうです
やはり天井も高いですから
まあ話した時に音が増えから降ってくるような
そういうイメージでしょうかはいお待たせしました
ではお聞きください

ごいなんかすごく心洗われましたね
極限まで磨き上げられた音の世界がここ
にあります

NHK BSプレミアム「美の壺」に出演します | News