テレビ愛好家のAちゃんです。
テレビづくりは発見が基本です。
まだ知られていない小さな「芽」を探し、水をやって大きく育てることの繰り返しです。
ネットの情報や新聞記事は「芽」にあたります。
朝日新聞が選んだサブカル・回顧「私の三点」が公開されました。
選者により作品の傾向が変わってくるところが面白い回顧「私の三点」。
コミック、ラノベに発見があります。
<アニメ>ローカルに若者描く
(1)映画「夜明け告げるルーのうた」
(2)映画「きみの声をとどけたい」
(3)TV「サクラクエスト」(ブルーレイ・DVD発売中)
選:アニメ評論家・藤津亮太
<ゲーム>日本発の3Dが躍進
(1)ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(任天堂)=写真
(2)ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて(スクウェア・エニックス)
(3)バイオハザード7 レジデント イービル(カプコン)
近年、世界的なゲームの動向はスマホなどで遊ぶ手軽なものより、精巧に作られた3D(立体)の空間を自由に歩き回って冒険するものが主流だった。このジャンルは長らく海外メーカーの独壇場だった。だが(1)(2)(3)のように、今年は日本を代表する人気シリーズにもアイデアに富んだ3Dゲームが増え、ヒット作も数多く生まれた。日本のゲームが国際的な競争力を落とすようになったのは、このジャンルがなかなか伸びなかったせいでもある。人気作を生み続けて、来年は世界市場で一気に巻き返してほしい。
選:ライター・さやわか
<マンガ>緊張と弛緩の空気感
(1)南勝久「ザ・ファブル」(講談社)
(2)LF・ボレ/フィリップ・ニクルー「MATSUMOTO」(誠文堂新光社)
(3)岡田索雲「マザリアン」(双葉社)
選:漫画評論家・伊藤剛
<ラノベ>女性向けの成長物語
(1)安里アサト「86――エイティシックス――」(電撃文庫)=写真
(2)友麻碧「浅草鬼嫁日記」(富士見L文庫)
(3)紙上ユキ「少女手帖」(集英社オレンジ文庫)
選:東海学園大講師・大橋崇行