三浦春馬がフランスの地方をめぐり、極上のチーズを探す旅。
アルプスで出会った絶品チーズ。南フランスでは、グルメな山羊のフレッシュチーズに出会って絶句。
JUJUはロンドンで最先端のファッションを探る旅へ。
最も熱いファッションの街・イーストロンドンの界隈へ。
注目のデザイナーの最新コレクションからビンテージまでを堪能。
世界は欲しいモノにあふれている~旅するバイヤー極上リスト~
三浦春馬とJUJUが旅に出る!70分拡大夏SP
放送:2018年9月17日
俳優三浦春馬。この夏。フランス縦断の旅に出た。標高3824メートルにある展望台。
眼にしたのはフランスアルプスの大絶景。名峰モンブランが目の前に。
「絶景に見とれてしまいましたが、僕たちの目的はモンブランではなくて極上のチーズということで。頑張っていきましょう」
美食の国フランスで極上のチーズを探す旅。
フランスは村ごとに独自のチーズがあるともいわれる世界有数のチーズ大国。
旅の案内をフランスのチーズを知り尽くしたスペシャリストにお願いした。
パリのチーズ専門店の代表兼バイヤー久田惠理さん。
会社概要 : 株式会社久田 ナチュラルチーズ・チーズ通販 商品販売
フランス各地を訪ね歩きそこにしかない絶品チーズを探し続けている。
フランス人の知らない極上チーズを買い付ける目利きだ。
プロヴァンスのチーズ
久田さんが惚れ込んだという幻の小さなを求め南仏プロヴァンスの小さな村へ。
作っているのは7軒の農家だけ。この土地でしかないチーズ。
「とっても珍しい山羊のチーズを作っている農家です」
チーズ生産者のリーダー。リュックさん。
さっそく珍しいヤギを見せてもらう。見事な角を持つローブと呼ばれるヤギ。プロヴァンスの固有種だ。
「エレガントで美しいヤギなんだ。角と角の間をかいてあげると喜ぶんだ」
一般的なヤギに比べ取れるミルクの量は1/3ほど。
一時は絶滅の危機に瀕したローブを地元の人たちが復活させた。
「ミルクの料が少ない分だけ味が濃くなる」
「チーズの原料になるミルクはすごく大切」
「ヤギの散歩に一緒に行ってみるかい。何を食べているかを見ればおいしいミルクの秘密がわかるよ」
130頭のヤギを連れて農場の裏の森へ。ローブを育てるには野草の豊富な森が必要だという。
大好物はトゲトゲしたブナ科の硬い葉。
「棘を舌で転がして刺さらないように上手に食べるんだ」
ローブはとてもグルメなヤギ。森の草の一番美味しい時期を知っている。
食通のヤギのためにリュックさんは365日一日も欠かさず6時間森を歩く。
貴重なミルクで作るチーズ。しぼりたてを温め酢を入れて固めるだけ。
シンプルなだけにミルクの味が際立つ。
ミルクの味がここでしか生まれない幻のチーズ。
「こんなおいしいチーズ食べたことがない」
繊細で温度変化に敏感。わざわざ足を運ばなければ食べられない。
とっておきの食べ方を教えてもらった。
「塩。スイカに塩をかけるように甘さがひきたちます」
プロバンス特産のアプリコットジャムは妻の母手作り。
「塩が甘さを引き立ててくれる。たぶん調味料が必要だった気がしますね。フレッシュチーズがこんなに楽しいとは思いませんでした。生きててよかった」
今回は夏のスペシャル MC の二人が素敵なものを探す旅へ。
JUJUは ロンドンでファッションの最新トレンドを探る。
さらに大好きなウイスキーのオリジナルブレンド作りにも挑戦。
チーズ大好きな三浦は極上の逸品を求め世界有数のチーズ大国フランスを縦断。チーズ料理も堪能。
旅をしなければ出会えないってココロオドル最高なものを探す旅。
アルプスの三ツ星レストラン
フランス縦断チーズの旅。続いてはアルプスへ。
訪ねたのは山間の小さな村。ここに世界中のグルメが絶品チーズ料理を求めわざわざ訪れる三ツ星レストランマルク・ヴェラ(Mark Veyat)がある。
La Maison des bois, Marc Veyrat (マニグード) の口コミ480件 – トリップアドバイザー
シェフのスペシャリテがこちら。
出てきたのは瓶に入った不思議な料理。添えられているのはハナウドの茎。
「これで思いっきり吸ってください」
「香りがすごい」
白いムースに隠れていたのはじゃがいもとトリュフ。
「芋自体がすごく甘いからすごいマッチングしてる気がする」
この料理を作ったのは黒
いハットがトレードマークのシェフのマルク・ベラさん
手がけたレストランすべてが三ツ星に輝いたフランス=代表するトップシェフだ。
分子ガストロノミーという科学的な手法を用いて独創的な料理を生み出す。
「使っているのはルブルシュンというアルプスを代表する素晴らしいチーズです」
故郷アルプスのチーズを新しい形で料理に取り入れている。
キッチンを覗かせてもらった。野菜のブイヨンで真美を加えて、それを泡状にしてチーズのムースに仕上げる。実はこれ、郷土料理が元になっている。チーズとジャガイモで作るタルティフレット。
「料理は常に進化しなければいけない」つづいては「オマールえび・ブルート・ド・テルミニョンのソース」 地元のブルーチーズをムースにし、オマールえびとあわせた一皿。 「うっとりする味わいです」 「私が世界一美味しいと思うチーズ。ブルート・ド・テルミニョンでつくりました」 今では生産者が二軒だけとなった貴重なチーズ。 「子供の頃、日曜日のごちそうでした。お客さんを招く時の特別のチーズで毎週心持ちにしたものです」 「特別なチーズなんだなっていうのはすごく納得できる味わいでした」
シェフの愛したアルプスのチーズ。
極上のチーズが生まれる秘密をさぐる。 向かったのは人里離れたアルプスの山奥。数百年に渡って受け継がれるチーズ作りの現場。 「アボンダンスというチーズを作っているんです」 山岳地帯の厳しい気候に適応した地域の固有種アボンダンス牛。そのミルクを使ったチーズは14世紀頃から作られてきた。 コンテストで入賞するほどの作り名人エミリさん。この山小屋で二人の子供と夫と暮らす。実はここで暮らすのは1年のうち数ヶ月だけ。「ここは夏の間だけ暮らす家。百等の牛を連れてチーズづくりの道具も全部持ってここに来るのよ」 夏の間牛を連れて山に登り、そこで暮らしながらチーズを作る。フランスの山岳地帯で続く伝統の暮らし。「いい草が生えているところに家を移動させていいミルクをしぼる」 最も良い牧草を求め、人も牛も移動する。人が自然の営みに合わせて作る最高のチーズ。 「おいしいチーズを作るためにライフスタイルも変えている。すごいことです」 工房では毎日チーズ作りが行われている。 「すぐ横で絞って殺菌せずにチーズにする。そうすることによってその土地の食べた草の味とかアロマが全部チーズに出てくるので楽しい」 温めたミルクに酵素を入れて固める。 「そろそろいいみたいこれから細かく切っていくわよ」 チーズハーブと呼ばれる道具で細かく切っていく。切り始めるタイミングを見極めるのも職人技。早すぎても遅くてもチーズの風味が落ちてしまう。チーズの元になるツブを味見させてもらった。米粒ほどの大きさになったら次は形詰め。麻布を使って深さ90センチの鍋からチーズの粒を掬い上げる。底に残ったわずかなチーズをすくい上げた。「とても上手」朝と夕方100頭の牛のミルクをしぼり、できるチーズは10個ほど。それを日々塩水で磨き熟成させる。丁寧に手入れをしながら数ヶ月かけて仕上げていく。「塩水で磨くだけなのに白かったチーズが時間とともに素敵なオレンジ色に変わるの自然の力にいつも驚かされる本当に美しいと思う」エメリーさん自慢のアボンダンスをいただく。絹のようななめらかな舌触り。しっとりとした味わいのチーズ。「宝石をつまんでるような」「バターのようなクリーミィ」とっておきのごちそうも。アボンダンスをたっぷりつかつた郷土料理のベルトゥー。オーブンでトロトロに焼いたチーズをジャガイモに絡めていただく。「しびれるおいしさです」このおいしさを伝えたいということで、まずは4ヶ月熟成させたものをテイスティング。「コクが強い気が」さらに1ヶ月長く熟成させたものと食べ比べる。熟成の長さ。食べていた餌。チーズの味はひと玉ひと玉異なる。選んだのは4ヶ月熟成させたアボンダンス。
チーズを手軽に楽しむご提案。
チーズはフランス人の食卓に欠かせない。国内で作られているチーズは1000種類にものぼると言われ、楽しみ方もいろいろ。「家族で大好きなチーズが違う」「食事のときは食べます」チーズといえばワインとのマリアージュが定番。でもチーズを知り尽くした旅の案内人、久田さんが提案するのは新しい楽しみ方。チーズと和の食材を合わせるのを得意としている久田さん。
黄色くて皮が茶色いのがフランスで一番消費量が多くて人気のコンテというハードチーズ。
フルーティなコンテに日本の家庭でもできるドリンクとのマリアージュを教えてもらう。「コンテに合わせるのは。そば茶です」「こんなにお茶がチーズにアウトは思っていなかった」
抹茶とウォッシュタイプ。「すごく上質なアルコールを食べているような」「強くてしっかりした味なので抹茶のようなしっかりした味。甘みがあって旨味もある」
久田さんの一押しが羊のチーズとコーヒー。塩ミルクと表現される優しい味の羊のチーズ。
「カフェオレになったような口の中で」
フレッシュなモッツアレラチーズには爽やかな烏龍茶。
塩気の強いブルーチーズは、甘みのあるルイボスティと合わせて。
チーズの楽しみ方がまた一つ広がった。
世界で唯一つのウィスキーをつくる
ロンドン。JUJUも素敵なものを探しに。
まず向かったのはウィスキーがイギリス中から集まる場所。
ウィスキーメーカーCompass Boxの社長。ジョン・グレイサーさん。
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ウィスキーの造り手として権威ある賞を何度も受賞。より革新的なウィスキーを生み出したいと18年前世界的なウィスキーメーカーから独立。自らの会社を立ち上げた。「私の家みたい」。
「冷凍庫から出したばかりのスコッチ。こんなに暑い日はキンキンに冷えたこれに限るよ。冷やして飲むとバニラの香りが引き立つんだ。クリームみたいだろ。ちょっとココナッツの香りもする。この深い味わいを引き出しているのが樽なのさ」
イギリス北部。スコットランド。世界的なウイスキーの産地。一年中気温が低く、原料となる良質な大麦が育つ。この大麦を発酵させ蒸留するとウイスキーの原酒に。
樽に入れて何年も熟成させることで個性的な香りが生まれる。ジョンさんは様々な蒸留所からある樽から買い付けた原酒をブレンド。世界でここにしかない独創的なウイスキーを生み出す。
「僕たちのウィスキーはジャズバンドと同じさ 。まずはどのウイスキーがリードボーカルになるのか考えてみて、それが基本の味わいになる。そこに加えるウイスキーも選び。それが個性となるんだ。そうしたらあなただけのウイスキーが完成だ」。JUJUがめざすのが、女性でも飲みやすく口当たりの良い華やかなウィスキー。
その素材となるのは異なる蒸留所で作られた5種類の原酒。それぞれ味や香りも異なる。ティスティングをして組み合わせを選ぶ。「つぎは特製のフレンチオークの樽で熟成させたウィスキー」。甘くてスパイシー。複雑な香りが魅力。クローブや 生姜の香りをほのかに感じさせる。「あなたはセンスがあるね。もし本業がうまく行かなくなったら僕の会社においで」。シェリー酒のタルで寝かせたウィスキーは、香り高く重厚な味わい。最終的にJUJUが決めたウィスキーのブレンド。甘くてスパイシーなウィスキーを主役に、女性好みのフルーティさとシェリー酒のアロマをちょい足し。JUJUバンドのウィスキーが奏でるとっておきのグレーブ。
世界が注目!現代サーカス
今回の旅では、こんな寄り道も。南仏プロヴァンスの町、アヴィニョン。旅をした7月は世界的な演劇祭が開かれていた。「僕はすごく注目してるのは現代サーカス。すごく楽しみしてます」。現代サーカスはヨーロッパで人気が高まっている新しいジャンル。演劇やダンスなど様々な要素を取り入れ、体を使って表現するエンターテイメント。中には社会問題をテーマにしたものも。ストレスを抱え燃え尽きる現代人の働き方をモチーフにした作品。三浦が気に入ったのは紅い膝小僧と名付けられた公演。学校の休み時間の運動場が舞台だ。子供の世界を5人のアーティストが息の合った動きで表現する。サーカスならではのダイナミックなパフォーマンスも。アーティストたちを訪ねた。「舞台でやった技に挑戦してみない。三人で背中をくっつけてグルグル回ったやつだよ」ステップを習って挑戦。
ロンドンの流行発信地
イギリス。イーストロンドン。トレンドに敏感な人々が集まる今注目のスポット。
最先端のアートやカルチャーが生まれる街。もともとは移民が済む下町だったイーストロンドン。
アーティストやデザイナーが次々に移り住み、新しいものが生まれる街として注目されている。
今イギリスで一番の話題になっているスイーツの店。
レモンケーキがとても人気。
店主は今年5月のロイヤルウェディングのケーキを任されたパティシエ。
王室の伝統的なスタイルを崩した華やかなケーキは人々を驚かせた。
三浦と別れたJUJUはロンドンでバイヤーと共にファッションの最新トレンドを探る。
JUJUさんの案内人はアヴェック・アッシュのディレクター中島英恵さん。
老舗セレクトショップユナイテッドアローズのトップバイヤーとして世界を飛び回ってきた。去年ファッションコンサルタントとして独立。大手百貨店のバイヤーも教えを乞う、ファッション界のレジェンド。中島さんが今、パリやニューヨーク以上に注目しているのがロンドンのファッション。ストリートファッションの流行発信地。さらに世界一と名高いファッション学校があり数多くのスターデザイナーが誕生。クリエイティブなファッションが次々に生まれている。
期待のデザイナー
今回中島さんが次のスターと期待を寄せているデザイナーに会うことができた。
イタリア出身のセラフィナさん。ロンドンでデザインを学び7年前自らのブランド「isa arfen」を立ち上げた。
ロンドンで磨いたエッジの効いたデザイン。そこにイタリア出身らしい情熱的な色使いをミックス。今世界中のバイヤーの注目を集めている。「さらに活躍が期待されるデザイナーさんです。やさしいムードだったり毎日を過ごしている素敵さ」「10代の時初めて訪れて、自由でクリエィティブで、個性と多様性を尊重する雰囲気に感動したんです」
セラフィナさんの服には女性の持つ様々な側面が顔を覗かせる。
「フェミニンなんですが、ちょっと進化させている感じも」
「日本を旅行している時ひらめいたアイデアです。木蓮です。木蓮の花の短い命。はかなさに刺激を受けました」。
セラフィナさんは子育てをしながらスターデザイナーへの夢を追い続けている。
婦人靴
ロンドンで最新ファッションを探る旅。イギリスが誇る英国紳士のファッション。今、伝統の職人技の世界から一番新しい女性のファッションがあふれている。
訪れたのは150年の歴史を誇る老舗の靴ブランド「ジョン・ロブ(John Lobb)」
最高級の皮を使ったハンドメイド。
世界中の紳士の憧れ。
四年前この紳士ブランドに招かれたのがデザイナーのパウラ・ジェルバーゼさん。パウラさんはもともと洋服のデザイナー。
紳士服のテーラーの技術を取り入れた新しいデザインで注目されてきた。今、靴の世界でも新しい風を更かしている。それは紳士靴で培った技術を活かし、今までにない女性の靴を生み出すこと。「私の目標はメンズと同じくらい室の高い女性用の靴を作ることです。これは前例のない事なんです・メンズのブーツの美しさをそのままに、スニーカーに匹敵する軽さのものを作りたかったんです。目指したのは職人技と最新技術で生まれる軽くてモダンな靴です」フェミニンなイメとデザイン職人とともに軽くて柔らかい新素材を開発し、女性でも履きやすい靴を追求した。「これは1920年代のテニスシューズです。昔の靴はたくさん刺激をくれる」パウラさんの創作のモチーフとなるのはブランドの150年の歴史。ブランドを創設した靴職人の故郷コーンウォール。この土地の風土もパウラさんに新しいアイディアとインスピレーションを与えている。「グレーとオレンジの色はコーンウォールの海からインスピレーションを受けました。グレーは曇りの空。オレンジは対岸で見られる美しい岩の色です。女性の靴をふやしたい」
ビンテージ
伝統とモダンが融合するからロンドンのファッションは奥が深い。
街のショップにも魅力的なファッションが溢れている。
さらに中島さん一押しのビンテージの名店がザ・マーケット・カーテル(The Market Cartel)へ。
凄腕バイヤーが世界中から集めた素敵な一点物ばかり。
中には博物館においていてもおかしくないレア物も。
布の彫刻家と言われるデザイナー。マダム・グレのドレス。1940年代のフランス製。JUJUも心ときめく一着を探す。
モロッコの民族衣装70ポンド(約9,800円)。「お値打ちです日本ではお目にかかれないでいるんです。全部手作業です」