映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』を「奇妙な映画」と評した押井守監督




「スカーレットを見続ければちゃんと終わる映画です。そのへんがハリウッド映画の良さでもあるし、強さでもある」

映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は1995年に公開された押井守監督の劇場用アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』をオマージュした映画と言われています。押井監督は何を感じたのでしょうか。

実写版『攻殻機動隊』を見て押井守監督は何を思ったのか?:「僕に言わせれば相当奇妙な映画だと思う」|ギズモード・ジャパン

アニメではなく実写で、それもハリウッド級の物量と高い技術力にものを言わせて作られたオマージュ作品。旧来型の映像作品を取り巻くように急成長してきたネット動画プラットフォーム。さらにユーザー自身が自分だけの物語空間を自在につくるゲームの世界の台頭に、映像制作者はどんな思いをしているのか。押井監督のインタビュー記事に興味は尽きません。

人間が生きることのリアリティとは何なのか

人間だけがなぜ身体を再確認する過程が必要になるのかとか。身体論だと思う。人間ってどう言う風に意識ができてるのか、本当に横にいる人間とおんなじ現実を見ているんだろうかとか、そういうことを誰がどうやって保証するのとか、だから人間が生きることのリアリティって本当はなんなのっていう。

映画って表現というレベルでは明らかに停滞してる

最近は80%、YouTubeしか見てないから。しかもYouTubeでゲーム見てるだけ。映画より面白いもん。みんな違うから。100人の人間がそれぞれ違う印象で席を立つっていうのを地で行ってんのがゲームなんだよね。100人が100人、違う物語を見てる。この2年間、ゲームばっかりやってきた結論として、これは映画ヤバイんじゃないって感じた。オープンフィールドの環境とキャラクターを用意すれば、あとは自分でストーリーを作れるからね。それが形になっちゃったことがショックだった。危機感を持たずに映画を作っていいのかっていう気がした。

ゲームと一緒で、100人がみたら100人がみて成立するのがアニメーション

役者さんに支えられてるのが映画の王道なんだよ。やっぱりスカーレットが演じた素子はスカーレットだった。他の何者でもない。アニメーションとは原理的に違う。だから映画はアニメーションの表現力には永遠に追いつかない。




ABOUTこの記事をかいた人

ガジェット愛好家です。世の中にあふれるモノゴトはすべてヒトが作り出したもの。新しいモノの背景にある人の営みを探るのが大好きです。発見した情報はまとめて発信しています。