イッピン「飾って巻いてカラフルな可能性〜福井 細幅織物 〜」

イッピン「飾って巻いてカラフルな可能性〜福井 細幅織物 〜」

福井県では、幅の狭い織物、「 細幅織物 」の生産が盛んだ。昭和レトロのリボンを現代風によみがえらせたり、リボンを主役にした商品の開発を手掛けたり。その技に迫る。

繊維産業が盛んな福井県。中でも幅の狭い織物、「細幅織物」は全国有数の生産高を誇る。細幅織物は、かつての軍隊の階級章から、洋服のタグ、機械のベルトまで多種多様。最先端の織機でネームタグを生産してきた会社は、あえて古い機械を使って、風合いの柔らかな昭和レトロのリボンを復活させ、そこに現代的な変化を加えた。また、リボンを主役にした製品づくりに取り組む会社は、リボンだけでできた小物入れの開発に成功した。

【リポーター】中山エミリ,【語り】平野義和

放送:2022年11月13日、2022年5月27日

イッピン「飾って巻いてカラフルな可能性〜福井 細幅織物〜」

贈り物箱を飾る色鮮やかなリボン。
こうした幅の細い織物は私たちの身の回りの至る所にあります。
例えばスポーツウェア袖のライン。
そして女性用下着の肩紐。
更にジャンバーの袖口や作業服のここにも。
これらはすべて細幅織物と呼ばれています。
国内有数の彫り物の伝統の技術が受け継がれてきました。
昭和の懐かしいリボンが装いも新たに変身。
そしてリボンだけで作られたおしゃれな小物入れ。
細幅織物の新たな可能性に挑む職人たちの技と想いに迫ります。

福井県坂井市丸岡町。
細幅織物が盛んな地域です。
こちらは大正時代から続く織物メーカー。
四代目の松川享正さんです。

弊社は主にこういった織りネームネームタグですね。アパレルブランドの首元についているようなブランドタグを主に作ってます。

洋服に付けられるネームタグ。
これも細幅織物です。
こちらは全てサンプル。
特徴は薄くても丈夫な事。
メーカーのロゴマークやブランド名が鮮やかに表示されています。
レピア織機と呼ばれる最新の機械で織り出されます。
一センチの間に横糸が入り緻密な模様織り出してます。
コンピューターで読み取るバーコードやQRコードも
この通り
ネームタグはこの会社の売り上げの8割を占めています。
しかし15年ほど前からこんな注文が寄せられるようになりました。
優しい風合いのネームタグを作ってほしい。

事のお客さんからも行くよー
弊社には下しかないと
折り目が緻密なレピア
織機ではやさしい風合いを出すことが難しいので
それができるのはシャトル織機と呼ばれる古い機械です
シャトルという道具で横糸を通します
昔はどこでも使っていましたがスピードが遅いのが弱点
しかしこの機会なら求める風合いが出せるといいます
お客さんからの要望に応えたい朝はそう考え
シャトル食器を新たに購入します
やっぱり風合いがあり洗っ開始
仕事より増やしていくためには
シャトルも投入していかないといけないんじゃないか
とをやってみようというのが自分達としてまた挑戦のひとつでした
これが評判になり有名な婦人服ブランド注文が来るようになります
松田さんの決断が実を結んだのです
そんな時古い工場を買い取らないかという話が持ち上がります
あるリボンを専門に作ってきた工場でした色瑠璃本です
元々は今夜の山岳地帯チロル地方の民族衣装でした
これが昭和の時代に人気を博しました
それが最近手芸が好きな人の間で注目されているので
子供用ワンピースの胸元や無地のブラウスの襟や袖
このリボンをあしらうとどこか懐かしく可愛くない
それが人気の理由です
需要はこれからもっと伸びるます傘は工場を買い取ることに
そこにあったのはごじゅー年以上前に作られたシャトル織機でした
同じ長さを織り上げるのに激動ご倍以上の時間がかかります
松川さんはこの機械を扱ったことがありませんでした
しかしチロルリボン特有の具合はこれでなければに出せない
マッカーサーはこの機械の可能性にかけてみることにしました
その特徴は機械の上に備え付けられたこの厚紙にあります
も南です
ここに様々なから降り出す情報が詰まっています
文神には穴が開いています
一枚一枚穴の数や位置が異なります
そのうち外によって柄が降り分けられるようになっているので
最上の情報を読み取る
この機械はにひゃく年以上前にフランスで考案され
明治時代に日本に入ってきました
技術的にもすごく衝撃を受けてあらゆる何ですか経験とか
あのそういったあの前で簡単に栄養としても
入れるものじゃないものがたくさんおりものたくさんあった
将来に残すべきだなと
この機械の仕組みを徹底的に理解してうまく使いこなす
どうすれば新たなチロルリボンを
作り出せると考えました
その仕組みとは次回からは金属棒が何本も好きだしています
もん髪が順繰りに金属棒にあてられます
穴が開いていないところでは金属棒は押し込まれて後ろに動きます
穴が開いていると通り抜けます

金属
棒は全て縦糸に繋がっています

金属棒が穴を通り抜けた時は縦糸が引っ張りあげられます
横糸
はあげられた縦糸と上がっていない縦糸の間
を通ります
この動作を繰り返すことで複雑な柄が織り上げられていくのです
その技術が残っていくことで
あの何か御用ができるものっていうのが出てきますし
未来への可能性を残すということに力を注いで
機械の仕組みを十分理解した上で挑戦が始まりました
機械の持つ能力をフルに発揮して
これまでにないチロルリボンの開発に乗り出したのです
その一つがこのご匹の猫の柄
これまでと違うところはその複雑さ
普通はひとつの柄の繰り返しです
所がこの柄ではご匹の猫の表情がそれぞれ違います
使う者が実はこれまでのご倍にもなりました
まんまる猫リボンに関してはあのすごく柄が長くて髪繊細だので
ピアノすごくも髪をたくさん使いますね
このリボンですと
大体ろっぴゃく枚ぐらい使う色々の数も限界に挑戦しました
これまでは多くてもさん色かよん色
それ以上だと不用品が出やすくなるといいます
それがこの猫の柄では黄色白青紫
そしてに種類の赤のろく色を作ろうと思うと
どうして私ろくになってくるので
鶏肉いながらもなんとか綺麗なものをおろうと程度に夕食を横糸に
振り分けました
夕食は横糸を通すシャトルにセットできる最大の数です
しかし気をつけなければならないことがありました
シャトルから送り出される横糸の張り具合問題だったのですが
遠くなればなるほど調整が難しくなりません
よん本の糸からリボンまでの距離はそれぞれ違います
遠くにある糸を強く張っておく必要があります
気になるからです
糸の張り具合を決めるのは
シャトルの中のこの日本語が出てくるスプリングですね
このスプリングは糸糸のテンションを噛んでしまうため
どれだけの伊藤だ
このテンションで居るのかということを調整していきます
試行錯誤を重ねました
松川さんにとってまさに正念場でした
古い機械でもその能力を送る新しいものができる
その思いが本気の表情豊かな猫のリボンを生み出しました
この工場での技術っていうのが
将来の細幅織物に必ず何か月更新とか
技術革新に何か希望するのじゃないかなと
日頃から自分たちも頑張っていかなきゃいけないなと思って

ます

厳しい冬農家の奥業として機織り仕事が発展しました
明治に入ると海外向けの絹織物の生産が盛んになります
しかし欧米との価格競争に負け輸出が落ち込みます
そこで国内向けに
ごつの刃の織物の生産に切り替える工場が出てきました
それが成功したのには理由がありました
昭和に入って洋服を着る女性が増えたからです
細巾織物で技術を培っていた福井の業者に
リボンやネームタグの注文が戦時中は
軍服などの付属品を作ることでしのぎました
例えばこの階級章星の数で上下関係を示すもので
軍隊にはなくてはならないものでした
戦後は東京オリンピックのワッペンなどの注文も受けすくいは
細巾織物で全国有数の高度な技と
生産量を誇るようになったのです

越前市にあるリボンの専門名我々スマホサーバーのおりもので
今いろんな種類のリボンを作っています
一口に自分と言ってもその用途は多種多様頃
会社ではメーカーからの様々な注文に応じてきました
背中の肩甲骨の部分ですね横に伸びるテープがついております
こちらのお店の帽子になるんですけども
ヘディングした時にずれにくいような形をした
滑り止めのテープになって
対抗しているものがメアドいちまん点以上は
ひゃくさんじゅーろく以上ある品番なります
大手メーカーからの注文に応えながら
会社は成長次第にある望みを持つようになります
これまで今は脇役に行ってしてきたが
この技術を活かせば独自の製品開発ができるのではない
俺が主役になれる
物っていうのを真メーカーとしては何か一松くれないかなって
思いがずっとありましては
何か自分たちのリボンで最終製品を主役になるものを作りたいって
思い出はリボンプロジェクトというものを始めました
リボンが主役の製品づくりプロジェクトが始まったのは
にじゅー年前でした
企画大募集しデザイナーの協力のもと試作品を作りました
その中からどれが製品ができるかを検討したので
最も注目を集めたのがこちら
リボンでできた小物入れです
リボンをきつく巻いた中を押し込んで器の形にしてあります
素材のサテンが上品な光沢を放ちます
展示会に出品すると大きな反響がありました
初めて見たかたはどうやってできてんのとかですね
本当にリボンが乗っても
おっしゃる方もたくさんいらっしゃいました
リボンという優しい素材なので
中の物を傷つけにくく
アクセサリーを入れるのにぴったりだと評価されたのです
しかし乗り越えなければならない課題がありました
この器をリボンだけで作ることはできるのか
それが出来なければ
リボンを主役にしたことにはならないのではないか
リボンの器を生みだすヒントになったのはこれです
メーカーからリボンの発注を受けた時
発泡スチロールの身に巻き取った形で出荷します
これをそのまま押し込んで
器の形にしてもリボンだけで作ったことにはなりませんが
なくてもリボンを巻くことはできないかそれが課題です
注目したのはリボンを巻く時に使う道具で
下中央に身をセットするためのさん本の針はあります
設備担当の諸田正信さんはリボンを幕張いっぷんにしました
蟻の先は二股になっています
これをどう使うのか
制作を受け持つ山本きりかさんに見せてもらいました
二股になっている針のリボンの先端を差し込みます
緩まないようにリボンを引っ張りながら巻いていきます
あとでこの身の方は閉めることができないので
ちょっとしっかり目に巻いてきます
中心の部分がうまく負ければ後は順調です

を使わなくても自分だけで巻き取ることができました

これに調理用の金属ボールを当て器の形にしていきます
身長に落ち込んで
何があんまり行こうかってずれないように
少しずつ少しずつ押し付けて形ですね
形を整える用意したのは千枚通し
リボンを傷つけないように先端を丸くしてあります
ひっかけて出してくる形ですね

沈み込んでいるリボンを引っ張り上げるのです
反対に出過ぎた部分は指で押さえ高さを揃えていきます
わずかな段差も見逃しません
同時に全体の形にも絶えず注意を払い
この辺を整えてると上が割と動くので
また上戻ったり下へ行ったりしてあっちをやってるとこっちが出る
みたいな
直径じゅーいちCMの器の形を整えるのにいちじかん
以上こんな工夫も
どうしてもひっかけて繊維が出てきてしまうことがあるので
開いたを使って

焼きあがったら全体のバランスを
入念に

作業前と比べてみると
この通り最後に設置ひゃくにじゅー°Cでにじゅっぷん加熱します
リボンにはご熱で溶けるシートが貼ってあり
これがリボン同士を隙間出せるので安静です
割と綺麗に出来たかと思います
1日に作れるかとはさん個が限度だそうです
自分の可能性を広げる
新しい形で

こんなことができたというものがマジ神になったりとかですね
我々の後に続くとかですね
せんえんと面白いなとか
まほろばのリボンテープって
面白いなと思ってもらえるようなものを作っていきたいと思います
福井
の細幅織物
そこには先人達の技術を受け継ぎ
今までにない製品を作りたいという職人たちの思いが折り込まれていました