まさか!小屋でお悩み解決?

まさか!小屋でお悩み解決?


番組に不思議な情報が飛び込んできた。退職後ずっと家にいる暮らしに息苦しさを感じていた男性が庭に小屋を手作り。日中、そこで過ごすようになった途端、ストレスが減り夫婦関係も良好になったというのだ。調べてみると今、「小屋で悩みを解消した」という人たちを次々発見。なかには、小屋暮らしをはじめた途端、住宅ローンの重責から解き放たれ、結婚相手まで見つかったという人まで。人生を変える小屋マジックの真相に迫る!?

【司会】所ジョージ,黒崎めぐみ,【出演】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【リポーター】徳永圭一,【語り】吉田鋼太郎

所さん!大変ですよ「まさか!小屋でお悩み解決?」

放送:2017年9月21日

自宅の庭に建ったミニハウス

自宅が目と鼻の先にありながら、自分の時間を求めて家族と別居生活を選んだ人がいます。
熊本県西原村に住む小林秀穂さんが自分の時間を楽しんでいるのがこの建物。

自宅は目と鼻の先にあります。
しかしこの家の主がほとんどの時間を過ごすのがこの建物なのです。



内部は人一人が寝そべるだけのスペースが確保されている上、壁際には家具を置くだけの余裕があります。

電気も引かれ寝起きをするには十分な環境です。

いったいなぜ、自宅があるのにわさわわざ小屋住まいを選んでいるのでしょうか。

小林秀穂さん元教師。定年してから自宅でのんびり過ごそう思っていたそうです。
ところが一日中家でゴロゴロしている小林さんを見た奥さんが、よそよそしい態度を取るようになったのです。

そこで、小林さんが目をつけたのが小屋。
最近は雑誌まで出版されるほどのブームとなっています。
もともとDIY作業に興味を持っていた小林さんは、小屋を建てようと思い立ちました。
そして独立した暮らしを取り戻そうと考えたのです。

材料はホームセンターなどで購入。ほぼ自力で建てました。

父親の決断に家族はびっくり。

きっかけを作った奥さんも小林さんの決断と努力を評価しています。


お悩み解消の救世主 空前の小屋ブームが到来!

ローコストでミニマルな暮らしを叶えてくれる「小屋」。
立派な別荘などいらないが、自分の趣味部屋や非日常を楽しめる空間があったらいいなという人が増えています。


家を建てるときに守らなければならない建築基準法には「小屋」の定義はないのだそうです。
屋根と柱と壁があれば、すべて「建築物」となり、小屋も立派な建築物になります。
建築物を建てるには「建築確認」が必要なのですが、例外があります。
防火地域・準防火地域でない地域で、すでに住宅が建っている土地に床面積が10m2以内の小屋を建てる場合は建築確認が不要なのだそうです。

自治体の建築課に申請を出すと、竣工時に書類に沿って建築されているかどうかの審査を受けます。合格すれば検査済証が受けられるということから、自分で小屋を建てることができます。

■建築確認申請が必要かどうかのチェックポイント
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(1)「都市計画区域」か「都市計画区域外」か
まずは小屋を建てる土地が「都市計画区域外」の場合、確認申請は不要だ。「都市計画区域」や、都市計画区域外でも「準都市計画区域」に指定されている区域の場合は、以下を確認しよう。
(2)「更地に小屋のみを新築」か「母屋が建っている土地に小屋を増築」か
更地に小屋を「新築する」場合は、確認申請が必要。すでに住宅(母屋)が建っている土地に小屋を増築する場合は、次の(3)・(4)・(5)を確認しよう。
(3) 土地は「防火地域・準防火地域」か
小屋を建てる土地が防火地域・準防火地域に指定されている場合は、確認申請を出す必要がある。さらに、小屋であっても防火地域・準防火地域の基準を満たす不燃仕様が求められる。
(4) 小屋は「10m2」を超えるか
防火地域・準防火地域でない地域で、10m2以内の小屋の増築なら確認申請をしなくても建てられる。
(5) 土地の「用途地域は無指定」か
最後に、防火地域・準防火地域でなく、10m2を超える小屋を建てたい人は、土地の用途地域が無指定であれば、床面積にかかわらず確認申請はなしで建てられる。首都圏でも郊外に出れば無指定エリアもある。
※都市計画区域、母屋の有無、防火地域・準防火地域、建物のサイズ、用途地域などにより確認申請の要・不要が変わってくるが、具体的には各地域ごとの行政により異なる場合があるので詳細はお問い合わせください。

知っておきたい小屋の注意点 建築確認は? 固定資産税は? | スーモジャーナル – 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

商品としての小屋のバラエティが増えていることもブームの流れを加速しています。

自治体の中にはこの仕組を利用して転入者を受け入れる事業を始めるところも出てきました。

移住者を呼び込む村おこしの一環として、山梨県小菅村が今年おこなった「タイニーハウス デザインコンテスト」もその一つです。
昨今はおしゃれでモダンな小屋の販売も増え、別荘ともテントとも違う非日常体験ができるとあって、小屋暮らしは憧れをもって語られるようになりました。

小屋で成功。主婦が始めた小商い

鹿児島県日置市に、必要に迫られて小屋づくりを選んだ若い女性がいます。

人が住むにはまりに狭い小屋。実は女性が作ったのはのはお店でした。

藤井友美さんは小屋でチーズケーキ専門店を営んでいます。

店内に1度に入れる客はせいぜい4,5人です。

ケーキづくりのための調理スペースは店の奥にあるこの空間。

ケーキは4種類が限界。

藤井さんが小屋でお店を作ろうと決意したのには理由がありました。

藤井さんの自宅はこの小屋の隣に立っています。自宅の敷地に立てたのがこの小屋でした。

子どもの育児のじゃまにならず、なおかつ自宅の近くで働く場所を確保することで、生活費を稼ぎながら育児をする手段を選んだのです。

小屋の制作費はほぼ100万円。

オープンした小屋のケーキ店の話題はSNSで拡散され、付近の人たちが集まってきました。

急成長する小屋マーケット

既製品の小屋も続々販売されています。大手の生活雑貨店が売り出したのがこの商品。

屋内9.1m2、縁側3.1m2の小屋。有効面積を最大限確保しながら、ミニマルなデザインを追求するため、ガラス戸は商店などで使用される引き戸をドアと窓を兼ねて採用している。

無印良品の小屋 | 無印良品

「一人になれる場所がないことがお父さんの不満になっている。中には庭がない人もいる」

庭のない人や、建築制限がある都市部に住む人の需要を当て込んだ商品もあります。

こちらは、家の中に置いて使う一人用室内テント。

同じくダンボール製の小屋などもある。

欧米先進国でも小屋に住む人がいます。

「リーマンショック以降ローンを払えなくなった人が増え。タイニーハウスムーブメントという運動にもなった」

住宅ローンも人間関係も 小屋に人生救われた!?

千葉県九十九里町に住む吉田克也さんは小屋で生活している。

4年前に約40坪の土地を45万円で購入し、4畳の小屋を手作りしました。

費用は全部で100万円。

月の電気代は500円以下。

水は井戸があるためタダ。

月々の生活は23,500円です。

吉田さんの収入源は、小屋での私生活を動画で公開した広告収入です。
吉田克也 – YouTube

「煩わしい人間関係も減ると思った」

「岩手県から上京して食品工場で働いていて、人間関係に苦労した。そんなときに小屋の存在を知った」

「交流は増えたが会社とは違って合わせなくていい。興味のある人はやってみたらいい」

小屋マジック 住んだら幸せになった!?

山梨県には小屋族がかたまって生活する地域があります。
埼玉県秩父市の山道を進むと崖につくられた小屋があります。

小屋に住む新井亮介さんは広さはおよそ5畳の小屋で暮らしています。電気や上下水道などのライフラインは何も通っていませんが、新井さんはソーラーパネルで自家発電して暮らしています。水は道の駅を利用させてもらっています。敷地内を流れる川は天然の冷蔵庫。

自分で小さな家を建てれば住宅ローンも家賃もないということで小屋暮らしを決意したといいます。約80坪の土地を20万円で購入した。一ヶ月の生活費は42,000円。現在はダムのメンテナンス会社で契約社員として働いています。手取り22万円で年間200万円の貯金を目指します。小屋暮らしを始めたところ彼女もできたという。交際3か月で婚約することができました。

まとめ

「小屋に暮らしている人はニコニコしているから人が寄ってくる」「幸福は伝染する。小屋に暮らすことでみんな生きる自身がつくんですよね。形に残るものを作り上げると自己肯定感につながる」「大人になるとすぐに自分でブレーキかけちゃう。やってみないと分からない」
小屋を住居として利用する際は自治体に相談する必要があります。