美の壺「鬼」

昔話や伝説に登場する「鬼」。忌み嫌われる一方で、 鬼 にまつわるモノは数多くある。例えば、魔よけの「鬼瓦」。迫力を出すための造形の秘密とは!?寺社の本殿や五重塔など、大事な建物を支える「邪鬼」と呼ばれる鬼。“神聖な場所”で働く理由とは!?さらに、集落ごと100もの「鬼の踊り」がある佐渡島。神とあがめられる鬼の面に角が生えていないのはなぜか!?日本人にとっての「鬼」を見つめ、意外な魅力を鑑賞する。

【ゲスト】藪内佐斗司 【出演】草刈正雄 【語り】木村多江

美の壺「鬼」

昔々おじいさんとおばあさんがいました
だろうなどの昔話扱いに登場する鬼人に害を与える悪者
嫌われ者とされてきました
にもかかわらず
私たちの身の回りのいろいろなところに鬼は今
屋根に置かれた鬼瓦
建物の梁を支える小さなおに
全国各地の祭りの主役にもおみと
私たちの暮らしがこれほど深い縁で結ばれているのはなぜでしょう
今日は私たち日本人にとっての鬼を見つめ直し
その恐ろしい形相の裏に隠れた意外な魅力をじっくり鑑賞していきます

京都東山にある美容院
およそよんひゃく年前の鬼瓦が今も残っています
鬼瓦は雨水の侵入を防ぐために
胸の端に付けた瓦が魔除けとして発達したもの
でもこの鬼瓦表情がよく分かりませんまじでしょ
そんな疑問に答えてくれる職人が
国宝に江戸の鬼瓦を復元修復する腕利き等小西と呼ばれます

鬼瓦の顔は屋根を見上げる目線に合わせて作られている
その顔のバランスがこの頭のところみたいで
ちょっとなんか止まっちゃった感じがするよね
でもこれやるのめん乗っかって
下から見てみると凄く良いバランスで麻疹に見下ろす
驍宗にいやつ感があります
これは復元修復された御影堂の鬼瓦の中で
最大のもの屋根の一番上につけ
られます
ここでも迫力を出すため
歩くふうな一番のポイントはやっぱり鬼の場合は女ですね
私たちが作る場合はちょっと怒った感じ
強い怒った漢字って有名の漢字にしまして
この花セグ中心的に伸ばしたところで
ちょうどを結ぶような形に目を付けるという
少し寄り目に作ると
西後こんな緻密な工夫が睨まれているという印象を与えるんですね
迫力を待つよう進化を遂げてきた鬼瓦
今日一つ目のツボより強く
より強く
鬼瓦が作られる現場を覗い
てみましょう
彫刻のように立体的な鬼瓦土台の上に粘土を盛り
鬼の顔荒く作った後フェラで細かい表情を削り出します

いちにーヶ月かけて乾燥させ
玉入れせんひゃくさんじゅー°Cでさんじゅー時間ほど焼くことで
風雪にも耐える強い鬼瓦になります
鬼瓦は長い時を経て今のような形にたどり着きました
福井県越前市に代々続く鬼瓦の工房があります
ご代目の北川富江さんと息子のじゅんいちさん北川さん
親子はてらや自治体からの依頼で
古代の瓦の復元を手がけてきました
こちらの方は白鳳白鳳文化気に作ったものになります
こちらの方は奈良から平安に向かって発掘されたものです
金さんびゃく年以上前白鳳文化期の鬼瓦を復元したもの
何と鬼の象徴である角がありません
昨日白鵬文科系の場合だと
あのぐるぐるっとしたものが目の上にあるんですけれども
これは獣の形容表現したり
獣耳を表現したくて努力して
でも記述が足りない時代だったから
こういう表を見せたんじゃないかってそれと比べて
こちらは今にひゃく年とかの差があるんですけれども
装飾をすごいつけてらっしゃるんですね
よりいきものぽく見えるようにしようって努力して
時代によって形が変わる鬼瓦角が生えた鬼がいき
市場に登場するのは平安時代の終わり
菅原道眞の生涯を描いた北野天神縁起絵巻に登場する
カミナリ様がルーツのひとつだと言われていますが
他に影響され
鬼石たちは鬼瓦に角をつけるようになったと言われています
鎌倉から室町時代にかけ角のある鬼瓦が
行きました

そして現在鬼瓦は魔除けの他にも
人々の様々な思いもたくさん得るように
最近子供が産まれた家のために作られたこの鬼瓦
何が込められました
それを加えた鬼をお作りしてるんですけども
その筆をくわえてる点は
その筆は学問で学業成就と願いを込めて作らさせてもらってます
羽飼い方にもやっぱり幅広く受け入れてもらうためには
そういうのことも必要かなと思います
建物やそこに住む人を守る鬼瓦
今も進化し続けています

東京府中市
まちなかの意外なところに鬼がいます
桜の木の長い枝が折れないよ
アイルをに頭には可愛い角が毎年花見を楽しむ人たちのため
頑張っています
このお庭ほうきを持ってみよう大ゴミを無断で捨てる人がいないか
見張りをしています
あんな
ところにも
親子で白石の役目をはたし
ています
働く鬼たちを作ったのは彫刻家の薮内聡ちゃん
仏像をはじめとする文化財の修復も手掛けています
鬼に惹かれ数々の作品を発表している
破ったその魅力は何といってもユニークな姿かたちだといいます
一つはですね
あの牛の頭と角ごじゅー角のことなんですねこういう声もね
私もこうこういう風にかぶるとですね鬼になるわけですね
これこれは地獄で地獄の亡者たちを責め
苛むコア本当に恐ろしい地獄の獄卒なんですね
ごじとは地獄で人間をいじめる
主に薮内さんが
この恐ろしい鬼を優しい姿で表現しているのには理由がありました
我々を怖がらせるけど
それは会心をさせるためにいるんだということなんですね
だからあの結局は我々のためを思って怖い怖がらせているんだ
という考え方出てくるなんか
私はそういうことが日本人の絶対悪を作らない
優しさっていうものがそこにに表れてるんじゃないかな
どうやらいち階に鬼は悪者とは言えないようです
今日二つ目のツボは汚名返上面目躍如の活躍

突然の雨や雷古来天変地異を引き起こしてきたとされる鬼
しかし人の役に立つ鬼もいます
奈良東大寺大仏の目の前参拝客が線香を供える
江戸時代に作られた航路
あれよく見ると鬼が
どのにも怖いというよりどこか愛嬌のある表情
腰に手を当て何だか誇らしげです
京都仁和寺の五重塔にも鬼たちが一番下の層の軒下
建物の張りを支えています
縁の下の力持ちならぬ針の下の力持ち
この鬼たちはなぜ五重塔を支えているのでしょう
今日雪はなどに出て参ります
おにあるいわきには
お釈迦様やあるいは修行する僧侶の方々が並走する
その邪魔をする存在として表されてまいりました
明日のとその後仏様の教えに触れることによって開始して
そして仏教を守る存在になったという風に伝わっております
仏教の世界で描かれる鬼ジャッキは仏の教えに触れ
改心して従うようになりました
いつしかハッスル邪悪な鬼から仏のために働く鬼になったので
そんな鬼を表現した彫刻が興福寺にあります
鎌倉時代に作られた国宝竜頭機と
戦闘機頭に豆苗を乗せた姿が印象的で
シャカの周りを照らすという刹那
仕事を与えられたこの鬼たち
どこか自信に満ち溢れて見えますね
やはり長い歴史の中で随分姿形に役割は変わってきてると思います
しかしそれで今日持ってますので
時代時代に鬼の役割にあったような情景ができたり
物語ができたり
非常に豊かな文化を大切に残している僕なんか
大事なものだと思ってますね悪者から言って健気に働き
始めたおにたち今日もどこかで私たちの役に立ってくれています

新潟県佐渡島では
ひゃくを超える集落でおりの踊りが支えられています
島の東側にある久慈八幡宮
毎年9月になると早朝の境内に鬼が現れます
五穀豊穣や家内安全を祈願する鬼太鼓と呼ばれる踊りで
江戸時代からさんびゃく年にわたり受け継がれてきました
神社を出発した鬼たちこの地域にあるきゅーじゅー軒の家を訪ね
鬼太鼓を取ります
全ての家を周りをいるのは
深夜のじゅーにじを超えない頭を撫でるのは
厄払いへ
来ないとね
気持ちが落ち着くって体を清めてもらう山口真帆が来ますけどね
あの皆さんの崇敬を集めておりまして
ここでは鬼がまるで神のように崇められています
今日最後のツボは鬼の前の神々しさよんじゅー
年以上鬼の面を作る渡辺有恒さん
鬼太鼓の面は集落によって大きな違いがあるそうです
というのが特長だと思うし
この団体のもう永久に角がないと思います
うちの集落の麺じゃない作るの角つけたら鬼なのに角がない
およそにじゅーの集落は角がない麺を使っているんだそうです
なぜ角が内面が広まったのでしょう
その理由の一つがここ正法寺にありました

この表に着きましたが
ハロー甘栗の麺っていうことであとっておるわけなんですが
多分さんが佐渡へ流された時に携帯して孫神様のためにですね
こちらにお持ちしたんじゃないかということが伝わっております
世阿弥とは室町時代に脳を確立させ
鬼の前を得意とした
能楽師京都での権力争いに巻き込まれ
ななじゅーに歳の時に佐渡へ流されました
その時魔除けとして持ってきたのがこちらの面だと言います
しまでは鬼の面と伝えられてきました
伝えによれば
世阿弥が雨乞いの儀式でこの面をつけてまうと
城所に雨が降ったのだとか
神秘的な世阿弥の面
その後いくつもの写が作られ島中に広まっていったとされています
その流れを受け継ぐのが島の東にある
片上地区の鬼太鼓島でも最も古い歴史を持つ森の前の一つで
その前には独特の所作がありました
動画ルーツでそれであのすり足で歩く所作があります
この型紙にはその所作がきちんとまだ残っております
すり足は運びと言われる脳の基本動作
腰を上下させず歩みを進めることで有言さを表しています

世阿弥は鬼の前方について数々の言葉を残しています
佐渡から能楽師の娘婿へ送った手紙にはこう記されていました
私は心を持った鬼を演じている
恐ろしいだけの鬼を演じるのは他の流派のすることだ
世阿弥は鬼を見た目通り
荒々しく演じてはいけないと説いていました
心を持つ鬼を演じることができれば
それは道を究めることに繋がると考えていました
善悪を超えた鬼の力パイの中に今も息づいています

鑑賞マニュアル 美の壺 2016年10月「鬼」 | 制作番組 | テレビマンユニオン | TV MAN UNION

ディレクター  萩原 篤
アシスタントディレクター  浦本康平
プロデューサー 高橋才也