パン旅。「はんなりこんがり 京都 はパン天国!」
おいしいパンを求めて旅に出るのは、パン大好きな木南晴夏と蔵下穂波という女優二人組。
二人は個性豊かな、そこでしか味わえないパンを探しに旅に出る。
今回は、日本で一番パンの消費量が多い京都で、なぜ京都人はパンが好きなのか?京都らしいパンとは何か?を探っていく。
京都らしい食材を使ったパンや長時間発酵の食パンで人気の店、あっと驚く京都風卵サンドを出す喫茶店などで、おいしいパンを食べまくる。
【出演】木南晴夏,蔵下穂波
まるき製パン所
一軒目は京都人に愛されて70年の老舗パン屋さんです。
京都駅からバスで8分。堀川松原で下車です。
「私がなんで行きたかったかというと、パン屋さんの写真がノスタルジーだった感じ」
地図を片手に通りを見渡してもそれらしい店は見えません。
ようやく発見した店は家並みに溶け込んでいました。
松原京極商店街の中にある昔ながらの町屋風のパン屋です。
一番人気はコッペパンサンド。
コッペパンだけでも様々な種類が店頭を飾ります。
「創業された年に生まれました」と語るのが二代目店主の木元廣司さん(69)。
一番人気は「ハムロール」だそうです。
創業55年変わらない製法で焼き続けているパンは、素材を生かした素朴でシンプルな味。一日千本も売れるのだとか。開店は朝6時版。開店と同時にお客さんが集まります。
なつかしく食べられるパンを作っています。
まるき製パン所
京都パン組合「おいしい京都のパン屋さん」 まるき製パン所
ゲベッケン
二軒目は京都ならではのあの食材がパンの中に入っている店です。
市バスに乗って南へ向かいます。
京都伏見区の街角に可愛い店を発見しました。
扉を開けた瞬間にいい匂いが漂います。
パンも手がける洋菓子店。その数70種類。サンライズと書かれたメロンパンもありました。
京都で「メロンパン」と呼ばれるのはこちら。
中に白あんが入ったラグビーボール型のパンです。
昭和36年創業の「山一洋菓子」。今も洋菓子とパンを製造している山一洋菓子の別ブランドとして、昭和56年に誕生したのがパンの直営店「ゲベッケン」です。
店名の「ゲベッケン」とはドイツ語で“焼いたもの”の総称。
毎日焼きあげる当店自慢の食パンや大人気の「だし巻のはいったパン」をはじめ、職人がこだわり尽くした60~80種類のパン、そして味わい深い焼き菓子などを販売しています。
注目したのは「白みそナス田楽パン」。京都の白みそとなす田楽を使ったパンは会うのでしょうか?
お惣菜パンとして成立しています。
考案者の川本光浩さん。本業はパティシエです。
「白みそは本来甘いのですが、それに砂糖を加えて卵黄を加え、ケーキでいうカスタードのような味わいに。濃くなった(白みそ)ソースとパンを一緒に食べることで一体感があるというか、普通の甘さでしたら印象なく終わってしまうのですけど、
砂糖を多くすることでコクが出て”記憶に残る”感じのパンになったらいいなと考えました」
会長がまだ20代の頃の話(約50年前)、パン屋に努め、配達途中においしいサンドイッチを作る卵屋さんが京都・東山の宮川町(花街の一つ)にありました。
そこのご主人に「おいしいサンドイッチの作り方」の秘訣を根気よく尋ねている最中、その卵屋さんのご主人が急に亡くなられ、そのサンドイッチの味が途絶えました。現役を引退した会長は、50年間思い続けたあのおいしいサンドイッチをもう一度食べたいと思い、遂に構想50年の「だし巻のサンドイッチ」を完成させました。今では、サンドの中では人気の商品となりゲベッケンの味ができたと自負しております。京都伏見にある焼きたてパンを売るお店、ゲベッケン。
ゲベッケン
京都伏見は酒どころ。
続いて向かったのはパンのお店ではないパンづくりの話題。老舗の酒蔵でおやつに出される秘密のパンです。
老舗酒造のおやつ
喫茶マドラグ
京都で生まれた伝説のサンドイッチを訪ねます。
伝説のサンドイッチを出すのはパン屋さんではなく、喫茶店。
名物はチーズカレートースト。
パンの中には三日間煮込んで丸一日寝かせたカレーが入っています。
伝説のパンはメニューにありました。
木屋町にあった有名な洋食屋「コロナ」の名物が卵サンド。
高齢のため亡くなられた店主に代わって名物だった卵サンドを再現したのが喫茶マドラグです。
喫茶マドラグ