
「丁寧に送っていただいて」

「とりあえずなんとかしていただきたいと思って、すがる思いで送りました」

「箪笥の中をお見せするのと同じで隠し事ができない」
「話を聞いている分には楽しい、明るい方かなと思いながら。
だから私としてはもう少し華やかでもいいかな」

「華やかの仕様がわからなくて、どうしても無難な方で毎日いてしまう」

新井ゆき子さん(57)
夫と成人した子ども二人がいます。
専業主婦として今銀行のパートナー社員で事務をしています。
好きな服の色は黒。

集合写真だとだいたい端っこで写っているタイプだと思います。
すごく守りに入ってしまい、着回しが効くものとか、
無難なと言うか、すごくいいわけではなく、
すごく悪いわけではなく、自分も周りも不快ではないという塩梅とというか、
選び方、位置を考えていると思います。

「ぶっちゃけ、持っている物って満足しています?今」
「無難に生活できているなというのはあります」

「無難というのはいいワードですか?」

「よくも悪くもなく。満足なのかなというとわからないです。お返事が」
「これだけを見て新井さんがわかる。そういうのが欲しいかな」

「とりあえず無難にできているクローゼットになっちゃってる」
「このパンツにこれをあわせちゃってる。
そうなってくると、”新井様華やか説”みたいなものを私は・・
猛烈に華やかなものを着てほしいです」
カラー診断

「緑はもったいないかも」

赤は・・
ショッピング

「透け感のあるアイテムとか重ねものって寂しく見えない」

「さみしいイコール無難。地味。自分にはそっちの方がいい」


「ビックリ。自分にはこの赤は絶対ないですね」

「すごい」
「同じ黒でも色や感じとか。無難には見えにくくなってきて」
「恥ずかしいのですが」
「こういう感じでちょっと羽織っていただくと。エレガントなものとあわせてもきちんと」

「エレガントとという、ちょっと自分のワードになかったので」

「モデル立ちで、前の膝を入れて・・いいじゃないですか」
「きれいに映りましたでしょうか」

「だんだんオシャレさんのお顔になってきた」

「がんばります。このまま」
「顔がぜんぜん変わっちゃった」


「違う」


「魔法にかけられたというか。
鏡の中の自分がが違う人のような気がします。
意識が違っている気がします」

「きらっと輝く自分がいるというのをすごく教えていただいたので、
迷っていたことがスッキリした気がします」

無難を脱いだ女

「かわいい。ドレッシー」


「写真を撮ってもらいたい」

「素敵。女優さん」

「はいキレイに撮れました」