ガジェット愛好家のAちゃんです。
建物を作るときかかせない材料が、建築用の足場。
中国などでは長い竹を結び合わせて建築現場の櫓にしているのを見たことがあります。
日本では金属製のパイプを組み合わせたのが主流だといいます。
高速道路や橋の工事、神社仏閣の改修などでは木製の足場材が活躍していたのです。
ハンズに登場・謎の廃材置き場
東急ハンズ渋谷店で開催中の催事の主役は、なんと足場に使った木材。
使い古した足場用木材が商品として売られています。
題して「廃材の森SHIBUYA」
捨てられたものが商売になる。それはなぜでしょうか?
磨けばイケる・廃材の魅力
この企画を建てたのは広島に本拠を置くリユースのものづくり会社「WOODPRO」。
言い換えると廃棄物処理業・・・いやリノベーション?。
【WOODPRO Shop & Cafe】ウッドプロ ショップ & カフェ
木製品のインターネット販売を生業とした会社です。
全国から引き取ってきた足場用木材の中から、
「まだまだ使える」と見込んだ素材を使って家具やインテリアに作り替える仕事です。
「廃材をおもしろく利用する会」に参加しませんか? | 蕎麦アレルギーの木まぐれ日記 – 楽天ブログ
[aside type=”normal”]そんな過酷な現場で使われてきた板は、割れや腐れが入れば、人の命を預かる足場板としては現役引退。20年前までは燃やして廃棄の運命でした。「木材としてはまだまだ使えるのにもったいない」とリユースをスタート。初めは表面を削ってプランターに。そして近年では使い込んだ味わいが魅力の内装用素材として、さらに温もりあるオリジナ家具やインテリア小物とに活用しています。[/aside]
使えるものは長く使いたい
引き取ってきた足場板古材のすべてがリユースできているわけではありません。
全体の1/3程度はバイオマス発電燃料になってしまいます。
この会社では、2017年11月、本社工場のある広島県廿日市市の資材置場に、廃棄寸前の木材を集め「廃材の森」をつくりました。
並んだのはどれ一つとして同じもののない個性的な商品です。
この取り組みを知った市民の反響は上々。
全国からの注目も集めるようになりました。
社員だけでなく、一般の方も巻き込んで、みんなで一緒に知恵をだしあって、これまで使えないと思っていたものに命を吹き込み、廃棄をゼロにしていく取り組みです。
[aside type=”normal”]*●持ち込んだ商品
・杉足場板専門店の各種足場板を一般のお客様用になめらか仕上げとしました。
・長さもレギュラーの1900mmだけでなく、お持ち帰りいただきやすいように半分サイズの950mmもご用意しました。
・普段ネットでは売っていない、キャラクターグレードやモニター商品などもあれこれ持ち込んでいます。
そんでもって目玉は、素材からデザインしWOODPROの工場で製造しているWOODPRO本店の『OLD ASHIBAシリーズの家具やインテリア商品』の数々です。*[/aside]
全国のリユース業者にも声を欠けて実現したのがこの企画。
「廃材の森SHIBUYA]だったのです。
まとめ
余分なモノは断捨離する。必要以上にモノは持たない。
モノがあふれた時代だからこそ、自分が本当に大切に思うものを見極めて使う人が増えています。
廃材が生み出す手触りと質感。
それを引き出したメーカーの試みは私たちに豊かな暮らしの意味を問いかけているようです。