スーツから靴下まで、市松模様を毎日身につける狂言師・茂山逸平さん。愛用歴20年の市松アイテム大公開!▽縄文土器や埴輪にも!写楽も描いた「市松」の名の由来の人物とは?!▽漆黒市松のスタイリッシュな江戸切子に、3500の四角がうごめく市松模様の九谷焼。現代にいきる、市松模様ならではの美▽京都・東福寺にある重森三玲の市松模様の庭。その意図を孫が読み解く!▽古民家に輝く、市松のふすま絵!<File520>
放送:2022年7月4日、2020年11月27日
美の壺 「不朽のデザイン 市松模様」
リスクの死角が整然と交互に並ぶ市松模様
古より様々なものに表現されてきました
伝統工芸の江戸切子では
シャープでモダンなグラスに大谷焼では今にも動き出しそうな
生命力あふれる資格の世界
ピンクの襖絵には
まばらに描かれるような耳につけないことはないんです
市松模様が大好きで
膨大なアイテムを集めた人もはっぴゃく年の歴史を持つ
京都の禅寺には作庭家重森三玲が手掛けた市松模様の庭
今日は市松模様の
魅力と知られざる世界に迫り
京都市上京区に江戸時代初期から受け継がれてきた
大蔵流狂言の稽古場の有馬狂言師の茂山逸平さんです
茂山さんは自他共に認める大の市松模様
その熱中歴は20年に及びます
1月だけがオンとオフに
両方共通する和でも洋でも使いやすいのであった
こんなもあった
こんなんもあったって言ってると
なんか自然と数が揃うので毎日につしたと
アンダーパンツは毎日市松なので
市松を身につけないことはないんですよ
これまで集めたものはひゃく点以上
続く風呂敷
ですね
なかでもイチオシなこちら普通に男にはもうお店入ってる
これも普通にはないですけど仕方がないですね
分かりやすい所なんかもね
最近の舌がマスクをマスクの顔くれるからいいってね
皆さんおっしゃるんですけどバレバレなんですね
一平さんがいるってなるんで顔隠すようにはならないんですけど
市松模様は狂言の装束にも施されて
きました
市松模様の中には吉祥文様の数々
室町時代の庶民をいきいきと再現する狂言師田原に
いつもいてくれるのが市松模様
何だとか古典芸能っていうのは
観賞用というよりも
保存用にだんだんだんだんこう思われがちなんですけど
市松模様も表現もただ実用的ではありたいですよね
そういうものをね
僕たちは連綿と繋ぐいでおかないといけないとは思いますね
自分は繰り返す近くの明
日本
の市松模様の歴史は古く
縄文時代にまでさかのぼります
縄文土器の表面に表されたのはおよそごCM四方の市松模様
縄文時代の人々も
宇宙自然の中で
自分たちがその神羅万象と
どのようにつながっているかっていうことに思いを馳せ
無限の広がりを
格子状のグリッド状のデザインとしてもようにしていた
それは私たちのネットワークとか
ネットワーキングのイメージと変わらないそういう意味で私たち
は縄文人とも模様を通してつながっているまさにつながる模様です
緑地域古墳時代になると
埴輪の袴にも市松模様が二松くんがある意味で豊かに結構し
対立し合いながら生徒し目覚めと眠り
それを繰り返し
再生反転力再生力の模様として祈りの芸術だと思います
そして江戸時代子供用の名の由来となる歌舞伎俳優が現れます
佐野川いちまつで写楽も三代目
佐野川市松の姿を市松模様とともに浮世絵にしました
最初に市松模様を取り入れたのは
将来その名を一躍有名にしたのは近松門左衛門の真珠物語でした
浄瑠璃の男女が
生死をかけて再生するっていう二人の物語を象徴している模様
ちゃんとしみじみと観客は受け取ったんですね
それが想像できるぐらい凄い模様だと思う
縄文から現在まで
市松模様は時代ごとに様々な思いを込め
て受け継がれてきた
すぐ寝ちゃってすごいなこの抱き枕
草刈携帯代肖像ギガ
政吉市松模様の着物
この辺りは江戸時代
のまさ
市松名歌舞伎俳優
だったの
江戸時代末期より
技が受け継がれてきたガラス工芸江戸切子
最近大きな注目を集めた江戸切子が登場しました
漆黒
と透明の大胆な面が際立つ市松模様
市松模様のグラスを製作した江戸切子職人の手塚春樹さんです
いかに細くできるか
後かっていうところにどうしてもこだわってたっていうの
デザインを思いっきり斬新に変えることで
今までのその江戸切子っぽさから
ちょっと抜けているって
言うところを出せるんじゃないのかなっていうところは思います
んで次
に縦に削っていきます
四角形を型取ります
錯誤を繰り返した末にたどり着いたのが
このままでは縦に動かすか
横に動かすかというところだけで考えてたんですけども
面で捉えるって言うか
潮箱に動かして細かくコースって言って消し潰すと
ペンで塗りつぶすの逆ですよね
しかし完全な死角を削り出すことはできませんでした
僕はどうしても四角で残ってるので
その端っこどう消すのかっていうので
サンドペーパーを使って消していくっていう作業
思いついたんですよね
従来のグラインダーの刃を使うと削れるものの
表面に凹凸が生まれはどこで用いたのが
口元を滑らかにするために使うサンドペーパー
サンドペーパーで四隅を消せていきま
隣
の面まで削れてしまわないよう
手の感触と音を頼りに仕上げていきます
市松模様のグラスが出来上がりました
切子職人の精緻な技が生んだしっこくと透明の資格がきらめきます
上と下から見ると一松なんですけど
ちょっと視点をズラしただけで
手前側と向こう側の色が
急にこうを取ってもらっているような雰囲気にも見え
見え方によってはするっていうところが一松のその後カラスの
市松の魅力だなっ
て思いますね
石川
県金沢市
座に呆れ市松模様を表現している
陶芸家の今トイレ正彦さんです
九谷焼の家に生まれたトイレさんは
独自のスタイルを確立したいと
多くの作品に市松模様を取り入れてきました
おいでさんが市松模様に注目したのは
2002年のテレビで見たサッカーW杯がきっかけでした
つられてたんですけど
それは1月3日の市松模様で
それが立体でうねって
それこそあの平面の布の市松模様が
生き物みたいに見えてくるように
和え物を作りたいって以来にじゅー年近く
トイレさんは生き物みたいに見える市松模様に挑み続けてきました
この日取り組んでいるの
はかなりツボ縄文土器の造形に着想を得て
ダイナミックな形を作りました横に市松模様を描いていきます
使うのは九谷焼で輪郭を描く際に用いる黒
の絵の具
喜多方市からあの帰ってくとまた想像してるとは違った
どんどん線が出てくる中華模様が出てくるんで
どんどん進んで行けれる
と
いう点ではない
四角が並ぶ確率が平面では整然とした印象の市松模様がごでは
まるで命を宿したかのよう
いろんな形にあの対応してくれると言うか
どんどんと増殖して来て増えてくっていうか
広がってくようなあの模様でもあるし
自分のなんか真相みたいなところで
つながってくようなものになるんじゃないか
なんで計算できないふうに
わざわざあの持ってって持ってってることに
ちゃんと答えてくれてる
その市松模様とか
あの子達みたいなものがより自分をそうさせてくれるという
家に向き合い自らに向き合う
ここに新たな市松模様の姿があります
1月のよだけになっちゃったや
安土桃山時代は戦国武将として活躍したと歴史に残る武将
各々抜かりなくとかね色々あったね
しかも
市松模様
京都五山の一つ
東福寺およそはっぴゃく年前
藤原摂関家の菩提寺として苦情みちえによって創建されました
今度など主要な建物を中心ににじゅーごカジノ塔頭があります
この寺の本坊庭園の一つに
市松模様の庭がスギゴケが織りなす
資格の世界を代表する作庭家の一人
重森三玲が昭和14年に出かけました
この庭を作る際
美玲に課せられた条件は寺で使わなくなった色紙の再利用でした
重森三玲の孫で作庭家の重盛ちそうさんです
本来は人に踏んづけられて
歩くための道のところに敷き詰められてる痛い子なのに
それがこけと終わった後
組み合わせてことによってはっきりとしたことないんですけど
でもすごいよね
愛されているに違いないと思わせるだけなんか
力があるいた石を枯山水としてではなく
スギゴケと合わせて市松模様を作り上げました
木が生えてても四季折々ほとんどどんどこ変化していくっていうの
底縮小された世界の中で表現してるのは苔かなって思ってるしね
また水分を含んだスギゴケは青々として新緑の頃を思わせます
日中乾燥すると次第に茶色くなり秋の山を彷彿とさせます
えーとどうであり
いんとようでもある
石と苔対局する二つが整然と並ぶ世界は
やがて奥に行くにしたがいまばらになって行きます
あのチェッカー模様などもすごくマヌケな空間になった
これってバラバラに移行していくことによって
それが入るが入る絵画のほかしにもこっち側って
苦しい遠近法にも伝わってくるし最終的に消えていくっていう
そういうあのままデザインにしてみてね
終わりということはそれでも全部全てになってしまう
亡くなってしまうっていうことなので
なんかすごくだから血縁的でもあるし
悟りの世界みたいだねそんなものっていうのが
ここん中にあるかなっていうのは終わって
単なるデザインをかけただけじゃない
そういうものがハロー
今になってまたお光り輝いて来てんのかなという風に思っきり
夏場は生前から解き放つ
広島県広島市ここに重森三玲の庭に感銘を受けた美術かな今
地元のみかんを市松模様で表現した襖絵
黄色緑の絵の具を橋の上で屋根仕上げに刷毛で金色を施しました
光を浴びるときらきらきらきらひかるの模様もどんどん見ると
なんかこちら知子光がこうを反射してるように
なんかそういうこう
効果と持つ魅力をそのみかんに重ねたというのがイメージです
もともと幾何学模様が好きだった三桝正典さん
はち年前からは
多くの作品にきらめく市松模様を取り入れてきまし
た
そのまま見る角度に光の具合が本当に変わるんですよ
今取り組んでいるのは桜と市松模様の襖絵
花びらは白と赤の絵の具で光を表す
資格にかかる花弁には濃色を施します
本当に僕は火のような気がしてですね
でそれがもうなんかこう
時間とともに消えていくっていうかもうなくなっていく
そういう光景顔やっぱり市松でも表現したくて
だから完成されたきちんとしたマス目のような一松ではなくて
ですね所々その時間によってまあ剥がれ落ちたりですね
消えたりするという経過をもうちょっと表したいってのがあって
残った一松でその光をよりですね輝かせて行き
たいっていうのはすぐ雨としております
築にひゃくよんじゅーろく年の古民家
今さんの描いた市松模様が輝きます
東から太陽が昇り刻々と日差しを強め西へ傾いてゆく
その光の移ろいを市松模様で表しました
この古民家の庭には樹齢ひゃく年の山桜の木があります
その花びらが風と共に舞い込む一瞬の光景を捉えます
日本人の持つ固有のなんか
コピー色は歴史的な建物中で
味わってもらいたいなと思って書いてみましたします
模様は僕の感性の中に響くあの揺るぎない光と時の流れです
人の心に宿るそれぞれの市松模様
様々な表現を
通して輝きと彩りを与えてくれます