心もカラダも癒やされたい。今注目のオーガニック先進地・ニュージーランドへ。カラダの中からキレイになれるモノを探す。“あなたのため”にブレンドされたハーブティーや、こだわりの食材で作る名物スイーツ!先住民マオリの知恵から生まれた自然派コスメ!そして、気分もあがるナチュラルなキッチン雑貨…人にも環境にもやさしいエシカルなライフスタイルが広がるニュージーランドをめぐり、本物の“キレイ”を探す旅へ!
【出演】三浦春馬,JUJU,【語り】神尾晋一郎
放送:2019年1月10日
世界はほしいモノにあふれてる 「ニュージーランドで本物の“キレイ”を探す旅」
今回はニュージーランド。圧倒的な自然の美しさ。ゆっくりと流れる時。探すのは体の中からキレイになれるオーガニックでナチュラルなもの。
旅をするのはこの人、佐藤香奈さん。
オーガニックコスメやフードを集めたセレクトショップでディレクターとして活躍後昨年独立。世界を旅し女性を癒す心地よいものを探している。
「オーガニックの分野においてまだ見ない新しいものがありそうな国」。旅で見つけたナチュラル雑貨。「楽しむために作ったものです。使い方はあなた次第です」。太古の森に息づく美の秘密とは。体も心も癒される本物のキレイを探す旅がはじまり。
ニュージーランド最大の町オークランド。新しい流れはいつもこの街から広がっていく。
オーガニックの最新トレンドリサーチ。訪ねたのは女性の美と健康をテーマにした人気のビューティーショップTONIC ROOM。自然由来のコスメやバス用品など選りすぐりのものが並ぶ。「壁一面のハーブ。ああテンション上がる。小瓶に入ったいろんなハーブを見るとワクワクする」。「これをブレンドするんです。お客様が悩んでいることを伺って最適なハーブを提案しています」。専門知識を持つ人がおよそ40種類のハーブから調合してくれるあなたのためのハーブティー。「大人ニキビができちゃう女性が多い」。「ホルモンバランスのお悩みにはたんぽぽのネガいいと思います。それにカレンデュラをあわせます。肌荒れを抑えてくれると思います」。「お客様で多くお悩みは」。「肌のトラブルや眠れないというご相談は多いですが、やはりすべての根本にあるのはストレスですね」。最も多く寄せられるストレスの悩みにはスペアミントやレモンバーム、ラベンダーなど6種類のハーブを調合したブレンドティーをお勧めしている。ハーブの濃縮エキスも悩みに合わせてブレンドしてくれる。ドリンクにしてそのまま飲むものだという。佐藤さんのお悩みは肩こり。調合されたのは筋肉をほぐすと言われるハーブなど3種類。「悩みは私だけの物っていうスペシャル感を感じられるし、こういうハーブティーを選んであげられるっていうのはすごく参考になりますね。ニュージーランドのオーガニックは今日本でも注目を集めている。オーガニックコスメの特集やオーガニックのものが手に入る店などを紹介するガイドブックも登場。「日本から10時間ぐらいでオークランドまで一本で行ける」。訪ねたのは地元の食材にこだわる人気のカフェlittleandfriday。季節ごとに変わるスイーツはレシピ本も発売されるほど。「パブロバです」。パブロバと呼ばれるニュージーランドの名物ケーキ。大きなメレンゲの生地に生クリームと季節のフルーツをたっぷりと。「思ったより甘くないし、美味しい」。店のオーナー、キム・エバンズさん。話を聞くことができた。「すべて地元でとれたもの。その時期の旬の素材を仕入れているの。卵は放し飼いで育てた鶏のものしか使わないわ」。スイーツを彩るエディブルフラワーや、料理に使うハーブは裏のガーデンで育てている。「これはボリジというお花。パブロバの上に飾ったものよ」。大切にしているのは目の届く範囲で丁寧に作られたものを使うこと。「重要なのはエシカルかどうかってこと」。エシカルとは人にも環境にも配慮するという考え方。ニュージーランドを知る上で欠かせない言葉。「余ったケーキをもっと美味しく生まれ変わらせるわよ」。食材の廃棄を極力減らす一工夫。売れ残ったブリオッシュはフルーツやカスタードを加えてアレンジ。パンプディングにして余すところなく使い切る。「ビジネスも地域にいい影響を与えるべきだと思う。エシカルなビジネススタイルも可能だってことを他の人にも伝えたいわ」。エシカルは衣食住すべての分野に広がっている。やってきたのは首都ウェリントン。続いてはエシカルなファッション。12年前にできたブランド。ミニマルなデザインで大人の女性たちに支持されている。店の服は全てオーガニックコットン。ボタンは麻で作られている。「デニムは全てサスティナブルな染め方をしています。染料は天然のものを使っています」。かわいさも素材へのこだわりもどちらも妥協しない。
スタジオ
ニュージーランドで体も心もきれいになる旅。世界をめぐり素敵なものを探すのは佐藤香奈さん。「オーガニックコスメと食品に携わるようになって興味関心がもっと幅広くなってきて、生活全般それをトータルで整えられるような商品をしっかり探していきたいと思って」。大切にしたいのは丁寧な暮らし。心地よい暮らし。自分のことだけでなく周りの環境も含めて考えるエシカルなライフスタイルを探る。「これが実際に使われているところを見ようと思った。使い捨てじゃない、金属でできたストロー」。
繰り返し使えるステンレスでできたストロー。「プラスチックすごく問題になってますけど、日本だと紙のストローが最近増えている。紙のストローだと飲んでいる間にぶよぶよになっちゃってきんぞくだったらそんなことない。日本でもはやる」。世界中で進むプラスチックストロー廃止の動き。エコストローが広がっているこの国で、取引先を見つけたいという。気になっているメーカーとの商談のため展示会を訪ねた。二年前にステンレスストローのオンラインショップを始めたCaliWoods代表のシェイ・ローレンスさん。
Reusable Stainless Steel Straws – Smoothie & Drinking – CaliWoods
「これは普通のドリンク用。太いほうはスムージー用です。タピオカミルク用にもっと太いサイズもあります」。「洗うのが大変なのじゃない」。「軽くすすいだ後食器洗い機で洗えます。このブラシでもこうやって中を洗えますよ」。「私は飲食店にこれを下ろしたい。ストローの消費量が一番多いところから私は攻めたい」。日本でも広がるか、サンプルを持ち帰って検討することにした。続いては、オークランドから南に400キロ、ネーピアへ。
エコ雑貨の工房
ここにカラフルなエコ雑貨を作る工房があるという。「日本で売りたいブランドです」。SNSで見つけたというエコ雑貨。食品用のラップ。洗って繰り返し使えるエコラップ。工房lilybeewrapを立ち上げたミコさんとステイシーさん夫妻。まずは商品のラインナップを確認。「すごくかわいい。プリントが」。ガラは20種類。選ぶ楽しさも。「普通のラップと同じように、野菜やお皿、ボウル、何にでも使えます」。「汚れたら冷たい水で洗ってください。洗剤を使っても大丈夫です」。原料はすべて天然のもの。ココナッツオイルとハチの巣からとれる蜜蝋をまぜたものをさっと塗って乾かす。夫婦二人で作り始めファーマーズマーケットで販売したところ SNS で人気を呼び2年前にブランドを立ち上げた。家庭での使い方を見にミコさんの自宅へ。早速冷蔵庫を拝見。ラップは繰り返し使って1年ほどもつ。蜜蝋には抗菌作用があり、食品も長持ちすると言う。「いつものおやつだと思ってるのね」。生地が厚く自由に形を作れる。カラフルで楽しいお菓子入れにも。「楽しむために作ったものです使い方はあなた次第ですよ」。仕事仲間も合流してのホームパーティー。ここでもラップが活躍。「アイデアを得るために、日本の風呂敷はどうやって使うのか調べたんです」。
自宅のごみを減らすために作り始めたラップ。今では海外からも注文が入るほどに。ユーザーが新しい使い方を発信することでエコラップの輪が広がっている。「目指しているのはポジティブにエコに取り組むこと。楽しくて喜んでもらえて、だれもが身近に取り入れられるものを作りたいんです」。
スタジオ
森に伝わる美の秘密
ニュージーランドは自然の恵みにあふれている。オークランド郊外。毎週日曜日に開かれるファーマーズマーケット。日本でも人気のマヌカハニー。手作りのザワークラウトも。「すべて食べられる野草です。カワカワというニュージーランドの植物も入っています」。「今マオリハーブに興味があって」。ニュージーランドの先住民マオリ族は森の薬草を生活に取り入れてきた。その薬草の知識が注目され、マオリハーブを使った食品やコスメなどが増えている。佐藤さんの旅の目的の一つがマオリハーブを知ること。やってきたのはマオリの文化が色濃く残る土地ロトルハ。「よく来てくれました」。マオリの女性に樹齢800年の木が残るという森を案内してもらう。「ほら美しいのを見つけましたよ綺麗でしょ」。ピコピコと呼ばれる史だの新芽。ビタミンやミネラルが豊富で貴重な栄養源とされてきた。森の薬草それぞれの使い方は先祖代々伝えられてきた。「これはホロピトといいます。皮膚の感染症になった時に使っていました」。乾燥させたホロピトの葉を細かく砕いて飲んだり、直接貼って使っていたと言う。「お風呂に入れても良さそうな気がするんです。湿疹の時に例えばその後切ったお湯の中に手を入れるとか」。「面白いアイデアですね。いいかもしれません」。そして代表的なハーブが。万能ハーブとして知られるカワカワ。マオリの人たちは健康維持や怪我の時に役立ててきたという。「子どもの頃怪我をするといつもおばあちゃんがカワカワを貼ってくれたんです。葉っぱをちぎってそれをもんでこんなふうにね」。