美の壺 「悠久なる器 青磁 」

美の壺 「悠久なる器 青磁 」

皇帝が青磁に求めた「空の青」とは?▽幻の色の再現を目指す、陶芸家に密着!▽茶人が憧れる、青磁の茶道具。気品あふれるたたずまいを生かした「見立て」を楽しむ!▽気鋭の作家が生む、青磁の質感を生かすフォルムとは?▽青磁が引き立てる、豪華で鮮やかな精進料理!▽香道の家元・志野流に代々伝わる青磁。織田信長・豊臣秀吉が所持したという香炉とは?▽青磁の滑らかな手触りが、風雅な香りの世界へ誘う!<File493>

放送:2022年5月17日、2019年12月20日

人類史上最高の焼き物「 汝窯 (じょよう)の青磁」 | 風流

美の壺 これまでのエピソード | 風流

美の壺 「悠久なる器 青磁 」

柔らかい青に気品が漂う焼き物
生地中国で生まれた青磁は皇帝をはじめ多くの人々の心を引き付けてきました
青磁は日本の伝統文化の中でも格式の高い焼き物とされてきました
今なお憧れの道具として使われています
色とりどりの精進料理も青磁の器が引き立てます
その滑らかな手触りは香道の世界でも欠かせないものに
今日は青磁の深遠な魅力を堪能します

陶磁器や絵画などの名品を収集している栁沢秀和さん
青磁の見せる様々な表情に惹かれています

あの品格も備えて温かみがあり深みがあって優しいそういうところに魅力を感じています

こちらの茶碗は粉青色というしっとりと落ち着きのある青
光を包み込むような柔らかな肌あいが魅力です
こちらは米食という茶褐色の香炉
こうした青磁の質感は宝石をも思わせると栁沢さんはいいます

焼き物で宝石を創造するっていうのはあんまりね感じる他に青磁以外にはないと思うんですね

栁沢さんのとっておきの鑑賞方がこちら
いろいろな光の下で見え方の違いを楽しみます

この部屋だと障子しで柔らかくあの色が映りますね
障子越しでも光もやっぱり午前と午後違うと思うんで
午前中また見た光と表情が変わってくると思うんですけどね

わずかな色の変化を愛でる
青磁ならではの味わい方です

大阪市にある陶磁器専門の美術館
ここに青磁の名品が並びます
1、2世紀頃の青磁です
現在の中国浙江省で作られました
鉄分を含んだ釉薬が酸素不足の状態で焼かれることで緑がかった色になりました
6世紀の青磁です
豊かな発色を求めて窯の構造も改良されていきました
透明感のあるガラス質の光沢が見られます
それが11世紀
北宋の皇帝徽宗が汝窯という窯蒲郡に宮廷専用の窯を作ります
求めた色は雨上がりの雲の切れ間から見える空の色
汝窯の陶工たちが答えた作品がこちら

の色は転生職として
今なお政治の世界で
理想の色とされ続けています
うん女用っていうのは実際にこう打つか
植物ではない
色を作り出そうとしたじゃないですか
あのー実際に手に持つ焼き物の中に
あの青っていうのはない訳ですから
それも作ろうとした
ということだろうと思います
言ってみれば
人口の玉ですね
をま目指していたのかもしれませんね
二千七年女
用の色に迫る分析が発表されました
表面には細かな気泡
これが光を乱反射させます
隙間にはカルシウムなどが残っています
これらが混ざり合うことで
柔らかさと奥行きを生み出していました
深みが出てくるま
深みを間奥行と言っていいかもしれませんけれども
単に平面じゃないんですま
植物でも鉱物性の顔料出せない
独特の色合いだろうと思います
これこそがま人間の作り出した
最高の焼き物だろうと思っております

今日日一つ目のツボは憧れの青を求めて

際限が極めて難しいと言われる女用の青磁
その色に挑む人がいます
陶芸家柄本満さんです
最初見たのは多分大博物館だと思う
学生も卒業直前
ぐらいの時に見てると思うんですけど
えー空のあーをこうふえー深く叩いた
湖の奥行きのあるような色
あのーしからずえーかといって
えーつや消しすぎずで
表面はわずかな光沢があるんだけど
やっぱりずっと十九行がある
そういう女用の釉薬というものに魅せられた
というのが本当なんでしょうねきっと
まず釉薬の原料となる
朝夕という石を砕いていきます
これが釉薬の中の
土に含まれる微量の鉄分を
青く変化させると考えています
これまで実験したテストピースは五百種類
朝夕の配合や
窯の温度を変えて試してきましたが
いまだ女用の色には到達していません
釉薬をかけます
女用の政治は釉薬が薄いことが特徴ですが
柄本さんはじっくり浸します
うんうんはい釉薬の層を厚くすることで
色の深みを狙います
片方を塗り乾燥させてから
もう片方を塗ることで
土の給水率を高めると言います
二日後釜に入れます
うん

およそ十八時間掛けて
窯の温度を
九百五十度に上げていきます
温度の変化を記録しながら
そう熱量を計算していきます
ここで窯の中の酸素を八分の一程に絞り
温度を千二百度にあげます
窯の中の酸素を減らして高温で焼くことで
釉薬の中の鉄分が青く発色します
還元焼成と言われる焼き方です

二日後浜田市です
今回仕込んだのは
二十二点作品の多くで
色ムラが見られます
ほんのわずかな温度の違いに反応する
繊細な釉薬を使ったためでした
一つ一つの色を検証していきます
うんこの辺なんか中の色合いとしてはだから
なんか美しいじゃないかなと
私としてはあのもう少し安定度を高めて
ちょっと青青青い部分もあれば
えーくすんだ部分もあって
それによって送り曲をぐっと増していくという
いわゆる混合色のような感じですね
そういうものに仕上げて
今回女用に
少し近づいたと考えた三点です
しっとり優しい青に仕上がりました
女用に憧れ挑み続ける柄本さんの生地です
これもおじいちゃんが好きだった
政治のお皿だ
冷蔵庫を見る冷蔵庫ですか
はいはい

南宋時代に
生まれた生地です
この時代には
さまざまな形が作られました
はいうんえーこちらは
竜専用という民間向けの窯で
作られた作品です
うん大量生産をする中で
青銅器などの金属
木の形をモチーフにしたものも多く
作られました
鎌倉時代から室町時代にかけて
日本にも盛んに
もたらされるようになりました
それらを大いに珍重したのが茶人たちでした
はいうん手記として作られたとされる
こうした器を
茶人たちは床の間に飾る
花入れとして使ったのです
中国当時の収集をしている茶人
小沢創世政治の茶碗や花入れなどは
茶の湯の世界では
特別な存在だといいます
えー生地は心の花入れということで
格付けの真行草という
一番高い格付けとしては使います
えーから金とか活動とかですね
そういう金の離れと同じ格として
扱ってます
今日使うのは
南宋時代に作られた政治の水差しです
口が結構こう広がっているんですけれども
きっと水を入れるのに
入れやすいように広がっているんでしょうけど
かなり受けたときに
またここ超ところが非常にですね
入るように行けることができるように
思うんですね
言ってみたら見立てだと思いますね
お茶には見立てっていう考え方って
非常に大事だと思いますので
花入れを置く杉田は政治の格に合わせて
橋に切れ込みのある矢筈板を合わせます
行けるのは西洋ぼというツバキ
十万冊の定理は
緊張感のある姿に仕上げていきます
はいもともとが青銅器を意識して作られた
っていうのが
政治だというふうに言われていますので
形も固い感じでしたら
ちょっと冷たく感じるはずなんですけれども
一見それに感じながらも
だから暖かく感じてきたりっていうのが
政治のような気がしますね
はい今日二つ目のツボは
いにしえの時代を映す
焼き物の産地として知られる岐阜県多治見市
この地に工房を構える伊東秀仁さん
様々な形の精子を作り続けています
古典的な造形から
インスピレーションを得て
制作をしてきた伊藤さん
政治の伝統と現代性をどう融合させるか
試行錯誤してきました
政治の魅力っていうのが金属木のですね
四十交換であったり鍼であったり
そういったものとあの今鉱物というか玉を回せる
その生地の質感それが乗った時にですね
やっぱりその金属人のまた違って
そういった何か特別なね
あの拡張が出るんだなっていうのは
ちょっとあの分かった
ことですねはい
伊藤さんが目指すのは
薄さと針を持ちながら
ほのかな揺らぎを感じさせる造形
そのため目の粗い土と細かい土を混ぜて
強度と自在性を持たせます
軸を作るイメージで
粘土をゆっくり上に伸ばしていきます
はいジョジョ特に外側に傾けながら
薄く広げていきます
生地の質感という鉱物のようなとか
玉のようなというか
焼き物としてすごく魅力のある質感だ
と思うんですが
それがやっぱりあえてこう固まりでなくてですね
うっさの中に
その奥行きをぴたっと閉じ込めてしまう
そういう意味でいうと
ちょっとうっさっていうのは
こだわってますね
そのほうがねなんなんかできた時にね
なんかいい感じになるんですよね
そう薄く張りのある形に
生地の柔らかな質感が合わさった
伊藤さんの作品です
焼く時に出る自然の歪みが
緊張感の中にも
やわらかさをまとわせました
現代に生きる政治の姿です
ビル嫌いしてたはずなんだけどなうん
また上で
花より団子

京都府宇治市にある万福寺です
ここはおよそ三百五十年前
中国の高僧隠元によって開かれました
安いよここでは
中国風の精進料理が作られます
これは山芋を上げて作るかまぼこもどき
普茶料理と言われ
見た目の鮮やかさも大切にしています
この精進料理の盛りつけに使われるのが
政治です
大正二十種類の政治の皿が並びます

はい四人分を
一つの皿に盛り付けていきます
精進料理が完成しました
色とりどりの料理を政治が引き立てます
我々でもこう気がふさぐ時ですね
使った人は
青空を雲ひとつない青空見ますとね
心が自然となれますように
えーその青という色ですね
政治という色がやはり
その人の心を
すっきりさせる色名ではないかと
それからその青という
その政治の器がやはり
そういった精神性もあの含んでいるとで
その中にあのー
工夫を凝らした料理が盛り付けられると
ということは
非常に合ってるんじゃないかと思います
今日最後のツボは主役に寄り添う
うん
名古屋市にある香道志野
の家元です
ここに政治の名宝が伝わります

幾重にも
包まれていたのが
中国南宋時代に作られたという
政治の航路です
市の人にとってはま大事な航路の一つでして
南宋時代の政治の行動になりますえ
目を青柳と言いますと
一番初めは八代将軍
足利義正が所有していたと言われています
えそのうち信長秀吉と伝わっている
とても大事なことになります
名称たちに会いされた生地の頃
今は家宝として守り継がれています

今でも貴重な香木を聞く時には
政治の航路が欠かせません
この日は室町時代から伝わる
高木を聞きます
いわゆる名工オタク
室町時代にも名が付けられたもの
あるいは急いで入ってもつけられますけれども
やはり大事にしている
大切にしている高木をうん薬効く場合に
その政治を用いています
香炉の中に角を置き
その上に灰をかぶせます
うんはいはいを整えていく
うちに精神を統一させ
心を落ち着かせると言います
面白い足利義
自ら命を受けた
六百年以上前の高木です
滑らかな肌合いを持つ政治の航路は
香りに集中できるのだとか
へえ本当に滑らかうん手触りがいい
そして温かみがねほのかに感じられる
ほんわり伝わりますし
高木の香りが他の航路を聞くようにも
本当に真剣な香りを聞くことでできる
それはやはり誠意の力だと思いますね
目で見て味わい手に包んで
一体となる生地ならではの魅力です